2023大阪の旅33
難波周辺~あべのハルカス
1/6(金)
堺筋から道修町の通りを、ずっと西に向かって歩いてきたから、次に当たる大通りは御堂筋、これを今度は南へ折れる。
その名の通り、大きなお堂が目に入ったが、名前の由来はこんなところにあるのだろう。しかし見たところ、お堂はコンクリート造りのようで、堺筋周辺のように古い建物が残っている、という感じはない。あるいは空襲の影響だろうか。
♪小糠雨降る御堂筋…で始まる、欧陽菲菲の往年の名曲、「雨の御堂筋」は、愛する男を捜して雨のそぼ降るこの大通りを、傘も差さずに濡れながら難波に向かって歩いて行く、という果てしのない詩である。しかし、それにメロディーがついた途端、説得力のある歌に変わる、というのは考えてみれば不思議なことだ。
ともあれ、われわれは間もなく現れた地下鉄の駅の階段を下り、難波まで乗って、道頓堀界隈をちょっとだけ歩いてみた。
皆さんがそうするように、戎橋からグリコの看板を背景に写真に収めたり、法善寺横町に入って、お不動様に水をかけたり、とまあ、大阪に来てこんなことをしたのは、これが初めてではないが、この時はよっぽど行く先を探しあぐねていたのだろう。今にして思えば、住吉神社にでもお参りに行ってみる、という手もあった。
大阪ミナミといえば、まずはこれが定番のコース
実際に取った行動は、この後再び地下鉄に乗って、「あべのハルカス」へ上ってみる、ということだった。
まだ東京スカイツリーにさえ行ったことのない我々ではあるが、大阪まで来ると気分も変わる、ということだろうか。とはいえ、有料の展望台まで上ってみようという気持ちにはならず、16階の屋上庭園まで行ってお茶を濁した。
あべのハルカスにて
ついでにここのレストラン街を覗いてみたが、もうお昼も近いというのに、かなり空いているのには驚いた。東京でこんなことはあり得ない。レストランは全国の名店が軒を連ねているような感じだったが、ここで食べよう、という心づもりは、はなからなかった。
章湖が事前に調べておいたという、たこ焼きの店が近くにあるらしい。駅のどっち側、とかいうのに、オレはすぐに反応できないほどの方向音痴なので、とりあえずついて行くしかない。
その店「やまちゃん本店」はすぐに見つかったが、裏にあるというイートインの店舗は休業だ。先客は一人だけ、人気店なら行列は必至、と思っていただけに、拍子抜けした格好となった。
焼き手は女性が二人、店の社長お勧めの食べ方は、ソースなどかけずに塩だけで、という意外なものだったが、その通りにしてみた。
ここでは皆そうするしかないが、店の脇の僅かなスペースで、立ったまま食べることになった。焼きたてのたこ焼きはさすがに熱く、口に入れたらしばらく閉じることが出来ない。外はカリッとしていて中はトロリ、なるほど旨い、というにやぶさかではないが、7コ¥720はバカ高い。客が少ないのも、あるいはそのゆえだろうか。
旨いが、高すぎる!
2023大阪の旅34 天王寺公園につづく