2016夏の紀伊半島18
グリルエドイチ
8/10(水)⑤
さて、昼飯である。このあたりなら、カキでも食べるという選択肢もあったろうが、ガイドブックに載っていたパールコロッケというのを看板にしている「グリルエドイチ」を目指す。
なかなかに凝ったHP
「鵜方」という集落はこのあたりではちょっと賑やかな街を形成している。看板の出ている路地の坂を登ると、こぢんまりとしたお店は、既に3組ほどの客で満杯だ。駐車場の車はベンツにBMWといった、かなり値の張る車がずらり、なんだか余裕のある方々のよう。店の中の様子は、別々に訪れた人たちではなく、大きな家族か、あるいは親戚の集まりのように感じられた。
グリルエドイチの駐車場には高級車が並んでいた
こりゃ、待ちだと長くなりそうかな、という予感もしたが、外の席なら空いているということで、テラス席に陣取った。少し風もあって、日陰ならそう暑くはないかな、と思ったが、章子は「私は全く不快」とメモに残していた。注文は「パールコロッケ」と、「おいしいトンカツ」、アコヤガイの貝柱を使っていることから「パール」の名が付いているということのようだが、してみると真珠養殖の廃物利用ということか。
「おいしい」と名の付くトンカツにはどういう工夫があるのかと、ウエイトレスに聞いてみたが、おいしいんです、との答え。まあいいや、これ以上は聞くまい、ということになる。看板メニューとしてシチューがあったが、この暑いさなかに、あえて注文しようという気が起きない。
空いていたテラス席
出てきたのは結局、見た目には普通のトンカツ、とはいえ、確かにおいしくはあった。パールコロッケは、真珠貝をお皿にしてサーブされた。まあクリームコロッケの範疇に入る料理、お味の方は、大変結構。ランチメニューでも用意して、コーヒーとかドルチェなんていうのをセットにすれば、もう少し払ってでもそっちを頼むのに、とも考えたが、ちょっと高台にあるこの店は、鵜方の街が見渡せるロケーション、気分としては悪くない感じだった。
章子は会計で店内に入ったときに、一流シェフを思わせる免許状のたぐいや写真がたくさん飾られてあった、と言っていた。
2016夏の紀伊半島19 志摩地中海村につづく