2014北陸・琵琶湖の旅35 今津サンブリッジホテル1 | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2014北陸・琵琶湖の旅35
今津サンブリッジホテル1
 
12/29(月)⑧
 夕暮れになり、大した降りではないが、すっかり雨になってしまった。今晩の宿はやはり琵琶湖の西岸、旧マキノ町にある今津サンブリッジホテル。若狭姫神社から一時間ほど走り、高島の市街地に入って、あれがそうかな、と章子が指さした先にあるのは十数階建てほどもある大きなホテルだ。近づくにつれ、“SUNBRIDGE”とアルファベットのロゴがビルの正面に見えてくる。間違いない。思ったとおりで安堵する。何せ昨日の今日だから、まあ、こんな気持ちになるのも無理はない。

 

 

 ホテルの隣にはスーパーヘイワドーがある。ビールでも仕入れていこうと立ち寄るが、ハーフボトルのシャンパンがあるのを発見し、ビールも悪くないが、こっちの方が気分が出るだろう、と買っておく。

 ヘイワドーから一続きの駐車場を横切り、ホテル玄関の車寄せに入れるが、この規模のホテルなら普通は出てくるか、あるいは待っているだろうと思ったベルボーイが来ない。ちょっと肩すかしを食らったような気分にはなった。

 レセプションで案内された部屋は6F、ゆったり出来る広さに加え、琵琶湖が見渡せるロケーション。シャンパンを冷やすのに氷をフロントに頼み、冷える間にひとっ風呂。寒い季節にはなおさらだが、風呂というものはありがたい。このホテルには大浴場がないので部屋で済ませ、例の装置でBGMにジャズなど掛けてシャンパンで乾杯!こういうことがしたかったのだ。

 7:30からの夕食は、個室に案内される。何となくいい予感。果たして豪華なメニュー、ブリしゃぶ、お刺身はネタが新鮮、それに定番の牛ステーキ。これは国産牛とだけあったようで、近江牛となるとやっぱり値が張るのだろうか。昨夜と今朝、宝船温泉で出されたものは、はっきり「近江牛」と言っていた。もっとも、最近は、「A5」などと表記されたサシの多く入ったものより、赤身が多いものを選ぶことが多くなった我々ではあるのだが。


                別室に用意された夕食の席は豪華!!

 最後に出されたご飯には「近江米」とわざわざ表記があった。お酒は、やはり三種類の利き酒セットがあるのでこれを頼んだのを覚えている。その後は、その中の銘柄からでも二杯くらいは注文して飲んだだろうか。

 ここはせいぜい15000円くらいのプランだが、これだったらコストパフォーマンスは抜群と言っていい。

 あまり気が利くとはいえない給仕のお兄ちゃんに、このあたりでは鮒寿司などは普通に食べるの?と聞いてみた。すると「いえ、食べないですね。せいぜいお年の人がたまに、という程度じゃないですか。」という返事。やっぱりそうか。湖国伝統の食文化も、これでは先行きが危ない。

 泊まり客は、子連れの家族が多いという印象を持つ。料金設定が格安だからだろうか。この晩は部屋に帰ってすぐに寝る。琵琶湖対岸の灯が窓から見えた。
 
 夜中、やっぱり暑くなり、羽布団を抜いてカバーだけにした。


2014北陸・琵琶湖の旅36 今津サンブリッジホテル2につづく