2014夏 山口の旅44山比古湧水~ハフリンガーMAX | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2014夏 山口の旅 その44

8/19(火①)
 夜中に鹿の鳴き声が聞こえた。下にある古墳公園の入り口には柵があったし、その周囲の水田にも柵が張り巡らされていたのは、鹿やイノシシの対策に相違ない。


              通行止めの橋上に構えたテン場。この先に堰堤がある

 かろうじて雨は上がっていたが、雲が掛かって陽は顔を見せない。標高があるせいもあるが、川や湧水があるからだろう、わりに涼しい朝だ。

 

 章子は、湧水で顔を洗ってみたが、吉見温泉で汲んだ水が洗顔にはいい、と、タンクに入ったこの水を絶賛。ちょっと男には分からない感覚だ。

 上流の堰堤近くで朝食にした。

 

 林道に上がる車止めがすぐのところにある。その手前で、工事の職人という風体のおじさんが、なにやら車を停めて運転席でたばこを吹かし、何かを待ってでもいる風情。我々の車が車止めのバーの手前に停車してあったので、心配になり、移動の必要ありますか、と聞きに行くと、いえいえ、大丈夫との返事。見た目のいかつい感じとは裏腹に、返ってきた言葉は柔らかい。どうやら、一緒に車止めから先へ行く仕事仲間を待っている様子。たっぷり30分は遅れて、青いトラックに乗ったお仲間が登場し、一緒に車止めの鍵を開けて林道を上っていった。


               宇曾川の堰堤。かつてここで行水したこともある

 宇曽川には結構魚影がある。流れに定位している様子だが、ヤマメじゃない?だろうな。以前来たときにはアユと覚しき姿が確認できたのだが。こんな場合テンカラやっているとよかったな、と思う。何しろえさ釣りには、先立つえさの用意が必要だ。今度、根岸さんからもらった毛針で、一度どこかでテンカラ竿を振ってみよう。


            多分、宇曾川ダムあたりからの眺め。昔は秦荘といった町だった

 山を下り、コンビニに寄って、ビンとその他のゴミを始末してしまう。その罪滅ぼしにと、朝から白ワインを買う羽目になる。しかし、前にも書いたが、コンビニに置いてあるワインはいいところをついている。品揃えには限界があるが、贅沢を言わなければこれで十分、というものがセレクトされ、値段も下手なスーパーより安い。

 しばらく高速には乗らずに北上するが、道は混んでいて渋滞が結構ある。途中で給油、ハイオク¥179/Lの表示だが、実際に入れてみると¥176、そうであるなら、なぜジャストの金額で表示しないのだろう。客の入りはそれでだいぶ違うはずだが。あるいは過当競争を避けるための知恵、ということだろうか。

 高速に乗ると、岐阜羽島-一宮でかなりヘビーな渋滞の情報、巻き込まれるのはごめんだ、とばかり岐阜羽島ICで降り、犬山を経由して小牧ICから再び乗ったが、いずれにしても橋がネックになって下の道も渋滞、かなり時間が掛かってしまった。高速に乗ったままの方が速いのは半ば分かってはいたが、気分の問題。木曽川もかなりの増水、ラジオでは、大雨で関西各地で被害が出ていると伝えていた。

 恵那峡SAでお昼にしようと考えていたが、もーのすごい混雑、甲子園の応援帰りらしいバスから降りてきた皆さんは、おそろいのTシャツ、遠目だが健大高崎だったかな。ということで、ここではパスして次のSAへ。

 駒ヶ岳SAはさっきと打って変わり、さほど混んでいる様子はない。三元豚カツ丼、冷やしカレーラーメン注文。 標高がかなりあるところだというのに、暑い。30℃は優に超えている感じ。関東に近づくにつれ、だんだん現実に引き戻されるようだ。

 

                      駒ヶ岳SAにて

 およそ3時間半で長坂ICに到着、目的地は、章子のリクエスト、馬術用品ネット販売の「ハフリンガーMAX」が経営する実店舗。元々馬術用品など超マイナーな上に、これがまた、路地を入ったわかりにくいところに店を構えている。ネットでなければ商売にはならないだろうと思うが、品揃え自体はかなりのもの、章子は馬場馬術競技用の上着を試着、気に入ったようで即決。¥28000也。

 

 

 素人の見立てでは、馬術用品は外国製が多そうだ。従って、衣料品などカタログだけでは、サイズ合わせが難しいだろう。購入を決めるに当たっては、是非とも試着を、と考えるのはよく分かる。この周辺はキノコ狩りその他でよく訪れるところで、そんな場所に店があるのはラッキーといえそうだ。

 店主は小柄な女性、品物には精通している感じが窺えた。ズボンにもいいものがあったようだが、もう買ってしまった、と章子は残念そうだった。

 隣接する乗馬クラブがあり、その厩舎へ行って覗いてみる。7~8頭はいるのだろうか、馬など、素人にはどれも似たように見えるが、章子にはそれぞれが違った個性を持っていることが分かるのだろう。年を取っていそうだ、というのは俺にもかろうじて分かった。


2014夏 山口の旅 その45につづく