ウッドストック


かなりブログの方、更新してなかったんですが、かなりの暇が出来たのでまた再開致します。

というのも、高校3年生のこの時期っていうのは大体が受験だったりするのですが、

自分はそのまま大学にエスカレーターで行くので・・暇・・なんですよね・・いいのかな・・。(笑)


それでこれもかなり前の話なんですけど、ウッドストックをついに買いました。

980円という超破格の値段で売ってるので(定価)、

早く買おうとは思っていたのですが、近くのお店には売ってなくて・・。

いやでも素晴らしい!って言ってもジミヘンとスライしか見てないけど(笑)

スライの為に買ったので、しかも1曲。それでも1000円払ってよかったと思いました。


スライ・ストーンは60年代~70年代初頭に活躍したアーティストで、以前にも何回もレビューしましたが、

人種差別がとてもひどかった時代のスターです。

そういった抑圧や未来への希望などが歌に込められる事も当時としては少なくなく、

Sly and the familystoneもその例外ではありませんでした。

69年発売の「Stand!」の中の1曲

「I wanna take you higher」にもそういった意味が込められています。

Youとはつまり白人の事で、一緒にハイになろうぜ!って事なんですが、

曲調もポップで、後のスライの代表曲になるんですが、

この曲を披露した映像がこのウッドストックには収録されています。


ウッドストックというのは黒人白人関係なく、50万人の人が訪れたコンサートのことです。

スライの出演する時間は夜で、フィルムも古いのでスライが青く見えます。

演奏が始まるとファンク特有の高揚感がもうドンドンドンドン・・。

それでも最初の方は序の口で、中盤で一旦演奏が止み、スライの語りが始まります。

そこからはもう観客と一体化したような盛り上がり。

ウッドストックの中で一番盛り上がってるように見えます。

スライが「I wanna take you higher!」といえば観客も「Higher!」と叫び、

最後はスライが何も言わないのに観客からは「HIgher!」の叫び声。

そして最後にスライの満面の笑みがスローモーションになり、

暗転して観客の「HIgher!」でフェードアウトします。


ここからは本当に自分が勝手に考えてるんですが、

スライは本当に人種差別が無くなる事を祈って活動してきて、

結果それが無理だと分かって、絶望して再起不能になってしまうけど、

この時この一瞬だけは、本当に自分もそう思えて仕方が無いです。

人種関係なく「Higher!」と叫んでくれることに対して、スライは確信していたんじゃないでしょうか。

70年代にはこんな馬鹿げた事も終わってくれるんだと。でもそうはならなかった・・。

この曲の最後のスライの満面の笑みと、観客の叫び声を聞いてると、どうしても涙ぐんでしまいます。

スライの人間性とか、脆さとか、そういうのをファンになって知ってしまったからこそ、悲しいです。



980円とホントに安いので、ジミヘンとか好きな人は是非買ってみて下さい!

他にも有名なアーティストはたくさん出てますよ!