皆さま こんにちは。
今日も雨模様の肌寒い天気です。4月にしては寒い日々が続きますが、こんな気候が
コロナ感染を助長しているような気もします。
さて、先日お気に入りの銅鍋をご披露したところ、思いがけず反響をいただきましたので、
調子に乗って、バッカじゃないの?と自分でもツッコミを入れるしかない、
私のどうしようもない嗜癖である鍋コレクションからもう一品、ご紹介します。
じゃ~ん
どうよ、直径28センチのソテーパン。
板厚2.5ミリ、ステンレス張り、フランスのブージャ社のもの。
12センチ直径の鍋が三個は余裕で入る大きさ。
こんなもの買って、どうすんの?
と自分でも思ってしまう、大きくて、激重の鍋です。
いやね、アマゾンでとんでもなく安かったんですよ。
確か2万ちょっと。それでつい、ポチっとね
定価は7~8万するはずです。
一度だけ使いました。 (たった一度かい、というツッコミが聞こえる)
おでんを作ったのですが、さすがにいい感じでしたよ。
何しろ熱伝導率のいい銅ですから、この大きさでも隅々まで同じように熱が伝わる。
弱火にしておくと、煮えたぎることなく、静かに加熱されるので汁が透明のまま。
コンビニのおでんのような理想的な加熱状態です。
ロールキャベツにもいいし、ミラノ風カツレツのように、
肉を叩いて、大きく広げたものを焼き付けるような料理にもピッタリ。
って、まだ作ってないけど・・・
底面積の大きなソテーパンって、意外と使い勝手がいいものです。
ただ、もんのすごく重いです。
中に入っている蓋つきのステンレス鍋は、WMFの12センチ鍋。
先日紹介した小さな銅鍋と同じ大きさなので、これも半合のご飯を炊くことができます。
でも、銅鍋に比べると、味が落ちます。
銅鍋っていうのは、熱伝導がいいので側面まで98度前後の高温を維持できる。
そのせいでご飯を炊くとおいしく炊きあがるようです。
鍋によって、ご飯の味が違う。
食べ比べてみるのも面白いですよ。
ただ、この12センチ鍋は少し深いので、容量があります。
お出汁を多めに取り、残ったのを冷蔵庫にそのまま入れておいたり、と
保存容器としても使えるので、かなり便利です。
加熱の仕方によって味が変わる、料理の出来上がりが違うって、じつに面白い。
私は、以前、マンションの管理組合の役員をやっていたときに、
避難訓練の炊き出しで、直径45センチの大鍋に豚汁を作ったことがあります。
その前年は、加熱しすぎで野菜がドロドロになって大失敗した、という話でした。
そこで私は、野菜を少し大きめに切り、一度沸騰し、味噌を半分入れてから、
火を止めるよう指示をしました。 エラソー
その状態で30分以上、放置しました。もちろん野外調理です。
そして会食が始まる少し前に再び火を入れて、残りの味噌を入れ、味付けを完成させます。
そうしたところ、信じられないくらいおいしい豚汁ができたのです。
鍋の大きさが二種類あり、大きいほうが、味がまろやかでより美味でした。
何より、野菜の形がしっかり残って歯ざわりもあるのに、
甘くて、味噌と出汁の味がしみこみ、柔らかい。
一度火を止めて温度を下げたせいで、味が全体に馴染んで調和している。
子どもたちにも大好評で、皆、奪い合いのように何杯もお代わりしてくれました。
うちのマンションはお金持ちが多く、舌の肥えている人も多いと思うのですが、
皆さん、帰りがけに、美味しかったですよ~、とか、
とってもおいしかったけど、どうやって作られたの?
なんて、声をかけてくださいました。
やっぱり、大きなお鍋でたくさんの量を加熱するほうが、熱の周りが柔らかくなるので、
おいしくできるんです。それは科学的にも解明されているようです。
炊き出しの経験はそれだけですが、子ども食堂をやってみたい、という気持ちとも
つながっているように思います。
ではでは。