午後夏が来てそっと手を翳したら風がゆらゆら指を掴んでどこかへ連れて行こうと前を走って行く日差しの暑さが体の力を抜いて懐かしい記憶へ飛び移る一瞬に宿る濃い空気絡まる舌をほどいてくれる温い手足木漏れ日を浴びてさっぱりした