ゆらゆら風にそよぐカーテン
眺めた
流れる窓の明かり
目を閉じた

窓を開けて
夜風を吸い込んで ため息ついた
悲しみが込み上げるから
本を手に取った
沈むベッドに
形を残して
そっと眠りについた

影も形も
無くなって
さらさら流れる川みたいに
きらきら輝いて
底に沈んでしまえたら
涙も無くて
空っぽでも満たされるかな

ドアを閉めた
家族にも友達にも背中を向けた
ひとりで眠ろう
今は誰にも顔を向けたくない
どうして
苦しいの
満たされること
怖がるのは何故