朝日新聞問題について | 国家資格3(社労士、行政書士、社会福祉士)つをもて余している私の社会保障・労働問題考察

国家資格3(社労士、行政書士、社会福祉士)つをもて余している私の社会保障・労働問題考察

3つの国家試験合格者(登録をしていない)が語る社会保険や社会保障に関する考察,労働問題に加え、日々思うことを適当に語ります

 どうもこんばんわ。朝日新聞の誤報については今まさに世間を騒がしています。特に現在の日本の流れ、主流からは批判されることも、これまで多々ありました。
 しかし、どんな新聞、メディア媒体であろうとある思想なり価値観を持っているものですし、それを単純に右だとか左だとか言うのは短絡的ですが、様々な意見主張を表明し、時には言論を以て議論しあうことが、ひいては、言論の自由を活性化し民主主義の基盤として作用するでしょう。
 ところが、今回の問題は誤報であるにも関わらず、それを報道し続け、その内容が日本という国家そのものを毀損してしまった事が深刻な事態を生んでいるのです。もちろん、どんな言論機関であろうとも誤報は許されず、万が一誤報してしまったとしたら速やかに訂正する事が使命であり、義務だと思います。とりわけ、全国紙などと呼称される媒体ならば、報道する前段階において裏付け等真実性を担保する調査が必要なのは論を待ちません。
 自身の信ずる所と一致するような事柄を報道しようと考えるのは当然ですが、朝日新聞だけに関わらず、異なる思想や価値観にも敬意を払い、耳を傾ける事は、これまた民主主義の根幹です。本件についても随分前から疑義が呈されていたのですから、それを無視し自らを省みることなく報道し続けたことは、言論機関としての資質を問われてもやむを得ないでしょう。
 そして、本件の最も罪深いのは真実は闇に葬られた事です。慰安婦問題とは何なのか、今後どんな真実が現れようと両国が一致して受け入れることはない所まで、その関係は破綻しています。
 戦争中に何があったのかその真実を解明するのは生き残った者、後世に生きる私達に課せられたことであり、そこから二度と戦禍を引き起こさないように学び活かさなければなりません。多大な罪なき尊い命が失われた戦争、何十年経とうともその悲惨さ、無念さ、苦しみや痛みは察するに余りあります。
 戦争の犠牲者に対し私達が出来る唯一の弔いは、私達が後進達が同じ目に遭わないことです。それには戦争を客観的に研究する事は欠かせませんが、今回はそれを阻害し、遠ざけてしまったことが非常に悔やまれます。
 全てのメディア媒体には本件を対岸の火事と考えずに、自身の主張や意見を省み、他者の声に耳を傾け、不断に真実を追求し、批判を恐れず、言論の自由を牽引していくことを切に願います。