作品について https://www.allcinema.net/cinema/357981

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

 

・田中: 妻夫木聡☆   記者

・光子: 満島ひかり☆   田中の妹 育児放棄で逮捕

 

 

1年前の田向家一家殺人事件を追う田中は

田向夫妻の交友関係を取材していた。

一方、拘留中の田中の妹は、精神鑑定を受けることになったー

 

“3度の衝撃“と”愚”に惹かれて鑑賞☆
愚かさの中には、裏とか闇もありそうです……

 

 

▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)

▼▼▼

 

1.冒頭の腹いせ

 

バスの中で、老人に席を譲るように促された田中は

片足を引きずって歩き、足が悪い“フリ”をしてみせた。

促した人への“腹いせ“に、その人が気が咎めるだけでなく

はた目にも、その人を悪く印象付けるように。

 

田中、ヒトクセあるゾ………

 

 

2.田向

 

被害者の田向は、社会人としてはイイ奴との評価もあったが

学生時代は、就職の有利性を企んで

ガールフレンドを作っていたようで

元カノは、よくは思っていなかった。

 

カノ女の気持ちはわかる。損得なしで、つき合ってほしかった…

私も同じような目に遭って…当時しばらくは恨みもしたが

人生うまく泳ぐには、損得を天秤にかける愚もアリなんだな…

 

でも、それで殺すとしたら、ヤリすぎョ……

 

 

3.夏原さん (田向の妻)

 

被害者の大学(KO?)時代に遡る。

その大学は、内部(進学)生と大学入学からの“外部生“の間で

階級差があったという。

しかし、ステキな夏原さんは、外部生であっても

内部生と(男女とも)つき合えたという。

 

(私の友人の妹さんがKOの学生で、友人いわく

衣装代その他にお金がかかるから

自分は節約していると言っていた。)

 

夏原さんは、イイ雰囲気にスキがなく

イジワルを感じさせない。

夏原さんに声かけられて、親しくなったら、そのまま流されソ…

夏原さんは、“内部生“と同様の立場を守るためなのか

外部生の“ある女学生”を、笑顔で“食い物“にしていた。

(本当に心からイイ人なんていないんだナ……orz)

 

以下、ネタバレかと…

 

4.宮村淳子   カフェのオーナー

 

学生時代、外部生だった宮村は

夏原さんに、彼氏:尾形を盗られたことがあったが

もっとイヤな目に遭った外部生女子がいたと

田中に語り始めた。

 

その“食い物“にされたのが、田中の妹:光子だった。

宮村は、田中の妹とは知らずに話していたのだが

「彼女は節操がなかった」「ああはなりたくないなぁ」

「私が田中光子さんなら殺しに行ってるかも」

そんな会話を聞いたあと、田中は

そこにあったもので宮村を撲殺した!!

 

 

5.田中の殺意?  違うときスミマセン

 

殺人は、偶発的?計画的?諸説あるようですが

私は、ハーフ&ハーフです。

会う前からの用意周到な殺意ではないと。

だが、インタビューをした人の中で

始末する必要を感じたら、そうするつもりだったと。

 

未解決の田向家殺人事件の取材をする田中は

犯人を知らずに取材していて(※)(※※)

宮村の話から、妹が犯人だと感じ

その前の不愉快な言動もあわせて

宮村を消してしまったのではないかと………

 

尾形を取材したときに得た吸い殻を、殺害現場に残したのは

たまたま“ラッキーアイテム“があったからで……?

しかし、“足の引きずり“からすると

まるっきり善意で、吸い殻ゴミを“預かった”のではなく

もし、使える機会があれば使おうという

邪心が無くはないとも思う……

うーん……

 

 

6.光子の独白  精神科医との面接時

 

精神科医に今までのことを放す光子。

 

父からの性的虐待や、母との関係…orz

かばってくれた大切な兄のこと……

やがて

彼女も、田向・夏原らと同じ大学にいたことがわかった。

外部生の光子が、夏原さんと近い存在になり

内部生の男子に、いいようにされてしまったことも……(>_<)

 

育児に悩んでいたときに

幸せそうな夏原さん親子を見たことで

育児だけでなく

今までの自分の不幸が、すべて結晶化してしまったよう…orz

光子が犯人だったのか!!!!

しかし、その独白中は、精神科医が席を外していたから

闇のままになるのかも……………

 

 

(※)もし田中が、妹が犯人と知っていたとしたら

なぜ、1年後にも取材したのか?

妹が犯人だと気づいた人を炙り出したかったのか?

それなら、取材(のフリ)だけでよくて

記事を発表するのは、リスクがありそう……

どーでしょ…

 

 

7.光子の子供

 

好きな人とその子と幸せに暮らしたい―

そう願っていた光子は、誰の子を産んだのか……

弁護士は、虐待した実父だと思っていたが

そうではなかったらしい…………

 

“お兄ちゃんと私の秘密“があると言っていた光子。

え?兄(田中)との子で

田中も知っているということ????

だとすると、育児放棄に至った一因が

自分にもあるとの咎めは、あるでしょうね……

光子と面会したときの田中の暗い表情は

妹を案じただけでなく

自分が“責任“を果たしきれない失望感だったのか…
そうして、最悪に不運や不幸を負った妹が

明るい表情を見せて、話しかけているのが

かえって、痛々しくて、辛さにこっちがえぐられソ……

 

衰弱した光子の子が亡くなった後

田中は、マタニティマークの人に席を譲った。

子供への罪悪感と贖罪の気持ちが、そうさせたのか………

 

 

8.愚行録?   違うときスミマセン

 

(※※)田中が犯人を知っていたにも関わらず

取材を続けていたとしたら、その理由の1つに

他の人である可能性を見つけたかったのかも?

わざわざ記事を掲載したのも

なんらかの情報提供を得たくて?

 

そうして、いるはずのない“真でない犯人”を見つけようとして

取材を重ねる田中自身の行動すべてが

愚行を重ねているということで

その記録が、愚行録ということ???

憶測を重ねるばかりですが

人の心の真意は、ときに、かなり予測不能で

だから油断ならなくて

いつもドキドキ緊張感を持って、接さざる得ない……

ああ、なんだかね……………………………

 

 

▼▼▼

 

 

妻夫木さんは、重要な立場で、“狂言回し“を演じつつ

満島さんの、心が壊れかけた薄幸ぶりを支えていた印象☆

満島さん絶賛です!(^^)/

 

解釈の甘さは(汗)、今後の鑑賞の積み重ね

あるいは、自分の人生の愚行の積み重ねで

訂正もありえます。(^^♪

 

 

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