作品について https://www.allcinema.net/cinema/392747

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

 

・監督(脚本も): ジュスティーヌ・トリエ

・サンドラ: ザンドラ・ヒュラー  作家

・ダニエル: 11歳 事故で視覚障碍

 

 

雪の山荘(自宅)で、夫(父)が転落死した。

犬の散歩から帰った息子は、異変に気付き

家の中にいる母を呼んだ。

捜査の末、夫殺しの容疑がかかった妻(母)の

裁判が始まり、息子も証言することになったー

 

夫の死因のミステリーも、興味をそそりますが

妻・母・作家・女そして人間としてのサンドラが

1シーン1シーン露わになっていくことから

目が離せなかった!(^^)/

 

息子の存在の大きさも、キモ☆(*^^)v

 

 

▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ?)

▼▼▼

 

夫の“転落”は、事故と思われたが

頭部の“殴打痕“で、殺人の可能性が……

自宅にいたのは、夫婦のみ。

前日の“口論“も、動機になりそう……?

(ちょっとした口論なんて、夫婦にはありません?汗)

 

被告人となったサンドラは

裁判(検察)に、容赦なく、身ぐるみはがされていく。

例えば、サンドラの性的嗜好?(汗)

 

事件の直前に、サンドラにインタビューに来た女性と

“普通”の会話をしていたと思っていたのに

検察の手にかかると

バイセクシャルの彼女の“誘惑“が仕込まれたものと

解釈(曲解?)される……

 

そんな彼女の過去の“不倫“に、夫は苦しんでいた云々と

展開されていく………

サンドラにも、苦しみはあったらしいが………

 

苦しみのきっかけは、息子の事故。

多忙な夫が人に頼んで、息子を迎えに行ってもらったら

事故に遭い、息子は視力を失ったという。

そのことで自分を責めていた夫は

その後の“ふるまい“で、サンドラとズレが生じ

苛立ちの原因になっていたよう……………

 

大詰めまで、法廷劇が繰り広げられ

どうなるのか、興味津々で見入るのだが

終盤の“録音”のシーンの、“実写化“はニクイ☆

事件前日の“口論“を、夫が録音したものを

法廷内で聴くのだが

実際の様子を“実写化“したので、生生しい!(^^)/

その“口論“は、息子の事故以来

ずーーーっと、この夫婦の間に、悶々とくすぶっていたものを

見せていた。

始めは、冷静に話していた二人だが、

サンドラの言葉が、熱を帯びて

火を噴くような剣幕になっていった。

その直後、“実写“は消え

モノが激しく壊れるような音が、法廷に響くシーンになった。

(それを出廷した息子も聴いていたというのが

なんとも言えない……………)

 

夫との感じ方の“ズレ”に、苛立ちを感じることがあって

爆発的に、吐き出すことがあったとしても

だからといって、この夫を殴って突き落としてやろうとは

サンドラは思わないと思う…………

息子への自責の念に囚われている夫に対し

責めているのではなくて

その呪縛から解放されて、仕事も生活も前向きになってほしいと

思うがゆえだと思うのですョ……

(夫には伝わりにくいかもですが……)

口論の件で、妻に殺害動機?の恐れが…

そんなとき

息子が、あることを思い出し、証言した。

 

それは、父と“死“について会話したことだった。

精神・神経の薬を服用していたらしかった父が

愛犬の体調不良に関係した話として

死は身近で、受容すべきものというような感覚で

話していたことを、証言した。

それにより、自殺の印象が強まったようで

サンドラは無罪となった。

 

本当に、そうだったのだと私も思う。

 

しかし、例え、サンドラが殺したとしても

息子は、母を思えば、かばったと思う。

正直でいることは大切だが

たとえ、もし“かばった“としても、私は息子に賛成する。

(旧共産国で、両親を国に密告した子供が

国から表彰されることがあったが

私は、それが良いとは思っていないので。

それと同じ?)

あと、夫が自殺だとしたとしたら

遺書を残さず、前日の口論の録音を遺したのが、ミソ。

これでは、きっと妻が疑われる……

もしかしたら、それを狙ったのではないか……汗。

小説の執筆がままならないことに苛立っていた夫。

自分の死を、ミステリーの“作品”にしたのではないか????

 

 

▼▼▼

 

 

真相はどうなのかが気になりながら

夫婦・親子・家族の有様に、見入った!

長尺だが、本気で面白かった!(^^)/

 

最後に流れる『ショパンのプレリュード前奏曲第4番』も

余韻を乗せてくれるのに

絶妙にピッタシでGOOD♪♪(*^^)v

 

 

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