作品について https://www.allcinema.net/cinema/392182

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

 

・兼三郎: リリー・フランキー☆  作家

・明子: 木村多江   妻  認知症 闘病

・慧(トシ): 錦戸亮   息子

 

亡き妻の遺言で、遺灰をピーターラビットゆかりの

湖水地方:ウインダミア湖に撒くために

兼三郎は、息子家族とともに向かったー

 

リリーさんから染み出てくる、なんともいえない

遺された“夫“感に期待☆

 

全編にわたり、妻を失った兼三郎の心情が

あふれていて、心に痛い……

加えて

妻と出逢った頃、妻が発病した頃etc.

過去の二人を織り交ぜているので

上乗せに、情に訴えてきて、ニクイ☆

 

 

▼~▼内容にふれて雑談です。  違うときスミマセン

▼▼▼

 

1.葬儀の日の兼三郎

 

ビルの屋上にいる兼三郎は、後追いで

飛び降りてしまうのかと思うほど……

それくらいの喪失感だったかと……

 

傍若無人に、人にぶつかりながら

歩くさまも、自暴自棄な感で……orz

 

葬儀の迎えに来た息子に、支度を促されながらも

もう

何もかもが、どうでもいい感じなのが

すでに、見ていて苦しい……………

 

 

2.遺言:遺灰をイギリスの湖へ

 

遺灰を、ピーターラビットゆかりの地方の湖に撒いてほしいとの

妻の遺言を知った兼三郎は

息子の家族とともに、むかうことに。

 

↑コレはいいことかも。

兼三郎には、そんな目的あるイベントでもないと

ただやさぐれていってしまいそうだから。(*^^)v

時間かけて旅をしながら、自分の心の整理の旅もできそうで。

息子の家族と一緒にいくのも、親睦を深められそう。(*^-^*)

 

 

3.マイペースになりがちな兼三郎( 一一)

 

性格なのか、加齢なのか、マイペース&先走りな兼三郎は

息子夫婦と、トラブルを起こしてしまう。

老いては子に従えーと言うけれど

安全上からも、マイペースな行動は控えたほうが…汗。

 

単独行動をした兼三郎は

バスを乗り違えたり

道に迷ったりして、なかなか目的地へは……( 一一)

妻の願いを早く叶えたい!との思いからかもしれないけれど

気持ちだけでは、空回りしてしまって……汗。

 

一方、そのおかげでか

(同じく、妻・母を亡くしたばかりの)

現地の父娘に助けられて

援助や情を受けるという恩恵があったのは

良きお導きだったかも☆(^^)/

 

(父娘の車で、湖まで乗せてもらえたが(*^^)v

そのウインダミア湖は、お目当ての湖じゃなかった!(>_<))

 

 

4.妻の望む湖を捜しつつ (ネタバレ?)

 

ウインダミア湖だと思ったら、違っていたので

目的地を捜すという“回り道“があったのだがー

 

この“回り道”は、さらに

兼三郎の“逡巡“を、深めた時間だったのかな……

 

体調が悪化していく妻を介護・看病する兼三郎が

回顧される。

何度も何度も、優しい言葉をかけながら

心身ともに弱っていく妻を、抱きかかえる夫:兼三郎。

しかし、そこには

優しさだけではない、複雑な気持ちがあるのがわかる……

 

そうまでして生きたくない旨を、元気な妻は

語ったこともあった。

ああ…………

あのとき、兼三郎は、妻を手にかけたのか???

 

それがいいか悪いかを、問うつもりはない。

すべては、夫である彼自身、あるいは

夫婦である二人の中だけにあることだから。

けれど

そのことが、彼に、妻への愛以外の呪縛を

課すことになってしまうとしたら……………………?

 

だが、彼は何もしていなかった。

病気が、妻を連れていった。

よかったと思ったけれど

逆に、何もしなかったことが、後悔になった…?

 

多分、当事者家族は

何をしてもしなくても、満足や限界あるいは後悔など

複雑と、一言では言い表せない感情が

いい思い出と一緒になって

心の中で、渦巻いているのかもしれない………………

 

そんな今までの沈黙や葛藤を

兼三郎は、ようやく、息子に吐露した。

受け止めた息子。

 

今まで、“疎遠“で、感情のすれ違いもあった父子だが

本当に理解しあえるまでには

タイミングやきっかけが、必要なんだと思う……

必要な“回り道“が、人間関係にはもどかしいものだけど

慌てちゃダメなんだね……

 

そんなこんなで

父子は、妻の遺灰を、一緒に湖に撒くことができた。

 

 

▼▼▼

 

リリーさんの“夫”ぶりが、作品の主☆

 

彼の物腰の優しさは、ときに紳士的でありながらも

ときに、手ごたえなく感じられて

(ちゃんと妻の話を聞いてくれているのかとか)

それでも、柔軟性ある優しさが

どこまでも強靭な強さを感じさせて

引っ張っても千切れない、強い愛の粘りを感じるんです。

 

込みあげるものが、目頭を濡らしましたョ。(^^)/

 

 

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