作品について https://www.allcinema.net/cinema/357362

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

(スエーデン作品)

 

・オーヴェ: 職を解雇 やもめ

・ソーニャ: オーヴェの妻 教師 病死

・パルヴァネ: オーヴェの近所に転居 3人目を妊娠中

 

愛妻に先立たれ、解雇されたオーヴェは

何度か自殺を試みるも、そのたびに

“厄介”な隣人たちから“チョッカイ”が入ったー

 

孤独な老人が、隣人と仲良くなっていくのですが

偏屈に思われる老人にも、理由があるわけで

彼にも若い日々があったわけで……

 

 

▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)

▼▼▼

 

妻に先立たれたオーヴェが

何度も自殺を試みるのは、辛い……

なんだか、父のことが思い出された。

 

母の生前は、なんでも母まかせだったので

母の死後は、ひとりでは“人間らしい”暮らしができなくなったのに

施設入所を頑なに拒否した父。

施設の話をしたら、マンションのベランダから飛び降りるとまで…orz

(母の生前にも自殺をほのめかすことがあったらしく

近所の人から、マンションの資産価値が下がるからやめてと

言われたというのも、なんとも言えない…( 一一))

 

父の“妻に先立たれた夫の姿“は

とてもさみしく、気の毒なまでに不安定で

母亡き後は、生きる術がないというふうで

オーヴェが、妻の元へ行きたがるのもわかる……

(父は眼科手術後、そのまま施設入所した)

 

子供や孫がいたら、違っていたかもしれないが

昔、妊娠中の妻とバス旅行中に、事故に遭い

子供を失い、妻も車いす生活になった経緯があった。

(妻はその後教師に)

 

オーヴェは、地区の安全を守るために

友人ルネと、見回り・チェックをしてきたのだが

厳密に守ることが、段々、偏屈や頑固に見られ

軽んじられてしまうのは、残念なことです……orz

 

そんなある日、移民の家族が引っ越してきた。

(パルヴァネの家族)

 

パルヴァネは3人目を妊娠中の、しっかりママ。

というか、骨太というか図太いというか…..汗。

 

彼女は、緊急事態とはいえ、当然のように

オーヴェに車で乗せてって、と頼むのだが……

ちょっと当然の感じが強引で、オーヴェはたじたじ……

彼女の感覚だと

隣人は家族のようなもの~ということかな……(*^-^*)

 

彼女も悪い人じゃないんですが

今まで、寄らば切るぞ的なバリアを張ってきたオーヴェには

敷居のないズケズケ感(汗)には、圧倒されぎみ……

 

けれど、これくらいの“親近感“がないと

開かない扉もあるのかな……

逆に、こんな感じの方は、近しく頼みごとをしても

ホイキタ!と、わがことのように、受けてくれるモノ☆

 

そんなこんなで、パルヴァネ一家とは

家族のようになっていき

子供たちの“祖父“のようになったのはうれしい。

さらに、オーヴェがしまっていたベビー籠を

パルヴァネの3人目の子供のために使ったのも

すごくよかった☆(^^)/

 

そんな思いがけない幸せな出逢いは

妻が、遣わしてくれたのかな….

 

ケガの後、教師になった妻は気丈な人☆

“車いす“に対応しない建物では、不採用が続く…

 

(条件が整う人を採用するのが普通ですよね…

昔、ちょっと教えていたとき、寝たきり?になり

寝たまま運んでくれたら、教えることはできるのに…

などと思ったけれど、ムリですもんね。そのままお役御免に…)

 

けれど、妻に押されたオーヴェが、スロープを作り

採用を叶えられたのは、良き☆

 

妻の教え子と言う人が、近所にいて

オーヴェに“助け”を求めに来たとき

はじめは、拒否したオーヴェだが

「ソーニャ先生なら助けてくれたはず」の言葉に

思い直し、手を貸したオーヴェ。

妻が、近所の人との懸け橋になってくれた☆

 

妻亡き後、確かにひとりぼっちになったかもしれない夫。

しかし、妻への想いや、妻の生き様は

妻亡きあとも、見えない糸になって

近所の人たちとの絆になっていったよう………

 

友人ルネとのことも、深い。

仲が良かった頃もあれば

生活の変化で、疎遠になった頃もあった…

そして、今また、意思疎通は困難でも

ルネへの友情を、熱くぶつけた終盤のオーヴェ.。

 

ああ、よく考えれば、人は

本当にひとりぼっちってことは、ないのかも……

そうして

ラストに向けて、胸が熱くなる….

 

 

▼▼▼

 

自分も年を重ねてきて

将来には、具体的な不安を感じるこの頃…(>_<)

ギリギリまで

人の優しさや温かさに、包まれていたいです。(*^-^*)

 

 

PS:『オットーという男』のオリジナルだそうです。(*^-^*)

 

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