作品について https://www.allcinema.net/cinema/383674

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・原作:高山真(浅田 マコト)  未読です

  (自伝的作品と)

 

・浩輔: 鈴木亮平  14歳で母が他界

・龍太: 宮沢氷魚  トレーナー

・龍太の母: 阿川佐和子

 

浩輔は、トレーナーの龍太と親密になるも

ある日突然、龍太に別れを告げられたー

 

序盤の何度も見せる濃厚な(汗)ラブシーンからの

突然の別れ……

男性同士の恋のゆくえの話だと思っていました。

しかし、阿川さんの存在は、ダテじゃなかった!

 

 

▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)違うときスミマセン

▼▼▼

 

龍太から浩輔へのキスから始まった“交際“は

順調に見えたが、龍太が、突然別れを告げた。

 

トレーナーとして出逢った龍太は、実は

“夜のバイト“(ウリ)で、母を助けていて

その状態で浩輔と“つきあう”ことに、苦しんでいた。

事情を知った浩輔は

“援助“を申し出、龍太はウリをやめ

まっとうなバイトをすることにした、

 

早くに母を亡くした浩輔は

母への想いからか

龍太の母のために、しばしば手土産の気遣いし

龍太の家で、(返礼の)ごちそうにもなった。

 

彼らの関係に名前をつけることもないけれど

宮沢さんの爽やかで涼やかな透明感には

私のイメージするブロマンスを感じさせる

甘美な印象あり☆

優しい雰囲気が、幻のような儚さでもあり……

 

そんなある日、龍太が急死した----

(二人の愛の物語が、こんなに早く終わリに!(>_<))

 

浩輔は、龍太にしていた“援助“を

母親にしたいと申し出、母親もそれを受けた。

亡き母への孝行をするように

龍太の母を訪ね、サポートしていた浩輔。

(そこは、龍太の“匂い”も残るところでもある……)

 

そうこうして、龍太の母は、すい臓がんで入院した!

―と言っても、浩輔には知らされず、近所の人から

聞いたのは、龍太の母が心配させたくなかったからと。

 

そのとき言った浩輔の言葉が、心をつついた。

 

それは、自分が龍太を想うあまり

龍太の別れを、ないモノにしたくて

“援助”を申し出、(結果的に)ウリをやめさせたために

安めのバイトを長時間する必要が生じ

母親へのケアが、うすくなったために

病気が進んでしまったのではーという懸念だった。(多分)

 

見ながら気になっていたタイトルもあいまって

私は、ココで一瞬、浩輔の“エゴ”を感じたのだが…

 

(とってつけたようだが)

ポスターが言っているように、“愛は身勝手”。
龍太が、浩輔にいきなりキスをしたのも。

二人の豪快な愛の行為も……

好きという気持ちは、相手を想い、相手に向けているが

発している自分の要求(欲求)本位で、ぶつけている。

 

龍太が、浩輔を想うあまり、ウリの境遇が辛いからと

一方的に去ろうとしたのも、然り。

去られる浩輔の驚きや悲しみは、無視……( 一一)

でも、思う気持ちはあるから、愛は身勝手“にも、納得。

 

そう言ったら、あれもこれも

自己満足・自分本位・自己都合ではある。

龍太の母のためと、しばしばお土産をくれるのも。

気にかけてくれる浩輔に黙って、入院してしまうのも…

けれど、それらは、相手を思えばこそであって……

受け手が愛だと感じれば、それが愛だと。(by龍太の母)

そうして、お見舞いから浩輔が帰ろうとしたとき

龍太の母が、引き止めた……

(作品は、ココで終わる)

コレも、言おうと思えば、エゴ……

帰る人の都合より、自分の意志を優先して……

 

作者は、自分の意志や感情に、素直に生きていくことを

良しとしていたのなら

どれがエゴ?誰がエゴイスト?などと、捜そうせずに

各人の行動のすべてを

ああそうなんだと、納得して受け入れられる気がしてくる。

 

好きならば、こうしてほしければ、エゴでいい。

自分の気持ちを、そのままぶつけるのでいい。

嘘いつわりのない気持ちで。

 

あるいは

エゴイストは、高山さんがつけていた香水だとも。

それなら、この(自伝的)作品は

高山さんの匂い(香り)=生き方そのものというか……

それなら、すごく納得できる…(*^^)v

 

 

▼▼▼

 

序盤のタフなラブシーンで、ひるみそうでしたが(汗)

ラストまで、見入りました。

え?ココで終わっちゃうの…という後引き感には

余韻たっぷり…………………

 

 

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