作品について https://www.allcinema.net/cinema/84797

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

 

・ドーラ: 元教師 リオの駅で代書業

・ジョズエ: 母が駅近くで事故死 遠方の父に逢いたい

 

少年の母親が夫への代書を頼んだ矢先、事故死した。

見かねた代書屋は、彼を家に連れてきたりもしたが

父親の元へ連れていこうと、一緒にバスに乗ったー

 

ひねた感じのクセのあるオバサン(ドーラ)が

老婆心で、少年を気にかけながらのロードムービー。

少年も反抗的な一方、ドーラに甘えるなど

二人の関係から、目が離せない。

 

ジョズエを、父親の元に連れていけるのか……?

父親は、彼ら母子のこともわかっていない様子…(汗)

手紙の代筆で知った宛先の住所を頼りに

バスに乗った二人だが

旅モノにはつきもののトラブルあり。(お金がない!とか)

 

そうして

旅の終わりが、たまらなかった………

幸せを予感しつつも、苦しい切なさが残る。

でも、それも愛おしい……

 

 

▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)

▼▼▼

 

ドーラは、代筆の手紙をすべて投函するわけでなく

自宅で破棄していた。(汗)

宛先が曖昧な人もいれば

届けようのない“聖人への伝言”もあるらしく。

(ジョズエは、母と2回目に来た時に、勘づいた)

 

要領よくズルく生きるのも

人生経験の一部なのか

ドーラの、ひねた小ズルさが、にじみ出る序盤。

 

しかし、人の子。

母を亡くして、駅でウロウロするジョズエを

自宅に連れてきた。

代筆の宛先の“父親“は、吞んだくれのようで

アテになりそうもないので

“養子縁組”の知人に、ジョズエを託した。

(斡旋料でテレビを買った)

 

親切もココまでと思ったら、臓器売買されると知ったドーラは

ジョズエを連れ出し、逃げ、父親捜しをするしかなくなった。

バスに乗り、はた目には親子のよう。

 

途中、親切もココまでと、ジョズエだけバスで行かせようとしたら

彼は、荷物をバスに残し、ドーラについてきてしまった!(>_<)

何度となく、悪たれもついたのにね……

 

リオに戻れず、旅金もなくなった彼らに

トラック運転手のオジサンが、親切にしてくれた♪

食事をおごってくれたり、トラックで連れて行ってくれた。

 

「この子にハンドルを触らせてあげて」

この、ドーラのさりげない一言ョ……

優しい笑顔も、見せている……

 

優しさついでに、ドーラは

独身だというオジサンに、好意を向けた。

ソレは、きっと、行きずりではない……

もし“縁”があるなら、人との幸せを感じて

生きていきたいと思うと思う。(独身同士でOK)

愛し愛される機会があるなら、そうしたいです。(*^^)v

 

しかし、オジサンは、ソレ以上の踏み込んだ関係を恐れてか

彼らを、置き去りにして行ってしまった……………

化粧室で、口紅をつけて出てきたドーラが不憫…orz

 

それから

ドーラは、運賃を腕時計で払い、“目的地”に着いた。

しかし、他人が住んでいて、途方に暮れる……

お金もないし…….orz

 

機転がきいたのは、ジョズエ。

代書の呼び込みを始め、二人はお金を得た。(*^^)v

 

~中略~  そんなこんなで、ジョズエの兄にたどりつく

 

そこの手紙を、ドーラが読み上げた限り

父親は、悪い人ではなさそう。

もうすぐ、帰ってきそうな気配もあった。

 

役目を終えたドーラは

ジョズエが選んで買ってくれたワンピースを着て

夜明けに、その家を出ていった。

ジョズエは、気づいて追いかけたが

ドーラに、さよならを言うことはできなかった………

 

バス車内で、ドーラの独白を聞く。

 

ドーラは、昔、父に逢えなかったから

(ジョズエで)やり直しをしたかったという。

ジョズエは、兄たちと父の帰りを信じて待ちながら

そこで暮らしていく。

それは、きっと幸せでしかない……………

 

しかし、父が見つからないとき

一緒にリオに戻ろうとしたドーラ。

ジョズエを“家族“の元に残し

一人、バスに乗っていくのが、切ない。

 

ドーラの手には、二人で撮った

(のぞいて見る)記念写真があった。

忘れないように。忘れられないように。

 

自分が、トラックのハンドルを触らせてあげたことを

忘れないでほしいと、手紙に綴ったドーラ。

ドーラのジョズエへの慈しみが、一気に溢れてきた。

 

▼▼▼

 

ドーラを見ていると、

人は、自分の人生経験の悔いや不足を

無意識に、埋めるように行動しているのかなと…

 

温かくて切ない、このエンディングは絶賛です!

その切なさも、いつかきっと

新たなハッピーエンドにつながると

信じられるから。

 

感涙です!(^^)/

 

 

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