作品について https://www.allcinema.net/cinema/380758

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

 

・芙美: 小林聡美☆  独居

・篠田: 松重豊☆  ツユクサで草笛

 

宇宙好きの少年:航平(同僚の息子)とも仲良しの芙美は

落下し、車を壊した隕石も、幸運のお守りとして

ペンダントにした。

偶然、何度か出逢った篠田に、草笛を教えてもらったり

料理をふるまったりしたが

芙美は、それだけでいいと思っていたーー

 

小林さんのさらっとした雰囲気が好き☆

日々のささやかな幸せさえあれば、良き☆??
そう思わせつつも

人の事情と心根は、深いですよね………

 

さらっと暮らしているようで、掘れば何かありますよね

誰にも……

私は、皆が持ちうる“痛み“を

さらっとチラッと見せてくれる作品が好きです。

 

▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!) 違うときスミマセン

▼▼▼

 

1.断酒会

 

冒頭から、芙美は断酒会でがんばっていた。

アルコールを始めたきっかけは失恋というが

実は違うと言う…………

 

よほどのことがあったと覚悟しつつも

芙美は、車が隕石で壊れても

深刻にならず、さらっとかわして、前向きで…

 

けれど

さらっとかわす人は、本当にかわせているのか?

淡々とやり過ごしている人は

本当に、心折れていないのか…

 

私が思うに

本当に心が強くて広くて、立ち向かえている人と

はた目には、そう見えても、実は

心が傷つきすぎて、喜怒哀楽の起伏を

無意識に抑え込んでいる人もいるのではないかと………

(芙美は後者に思えて)

 

▽要反転▽

芙美は、息子を踏切事故で亡くしていた。

航平と親しいのは、息子の影を追いたいから??
アルコ―ル依存もそれからのようだが

そこから抜け出せたのは、航平のおかげかな。

▽▽▽

 

隠れ呑みしていた断酒会長も、いろいろあるんだろうな…

 

 

2.ツユクサの草笛

 

道路工事の誘導員をしていた篠田と

芙美は、出逢った。

壮年男が、ひとり草笛を吹くーー

絶対ナニかあると思わせる哀愁……

 

篠田も妻を亡くし、歯科医を廃業したという。

 

芙美と篠田の出逢いは、二人の再生になりうるが

そう簡単には、問屋は卸さない……

ソレ以上を望まない生活に慣れてしまうと

現状からのちょっとした起伏で

悪い意味で、満足してしまうし……

 

ナイスなのが、預かったインコ♪

「アイシテル」としゃべってくれたことが

芙美の気持ちを押す。

歯科医に戻った篠田に、虫歯を診てもらいに行った!

↑虫歯を口実に行くのも良き☆

 

篠田が教えてくれた草笛を

まだうまく吹けない芙美だが

それを口実にしてもいいかも!(^^)/

 

 

3.海に投げる!

 

幸福のお守りに、隕石をペンダントにしていた芙美は

篠田に出逢った頃、隕石を海に捨てた。

(↑違うときスミマセン↓)

篠田に出逢えただけで、幸福がかなったと思って捨てたのか

ソレ以上の幸福に進む自信がなくて捨てたのかー

(後日確認してみます)

いずれにせよ、篠田との出逢いは

結果的に、平たく言えば

アルコール以上に、心委ねたい(依存)コトだったかと。

 

だから、私は、私の幸せは

毎日のコレくらいで十分なんだーと

悪い意味で、“足るを知って“いては

人生、もったいないんだって!!!!!!

そうこうして、篠田が芙美に逢いに来てくれたとき

私も、とても嬉しかった!!!!(^^)/
篠田へと走っていった芙美は

篠田の胸に飛び込むのかと思った!

 

なのに、芙美は、はじけるように

海に向かってジャンプ!

 

嬉しかったんだなと思いつつ

古い自分を海に捨てたのかな、とも……

 

 

▼▼▼

 

さりげないふりをした、日常生活の中に

潜んでいたやりようのない。重暗い悲しみ…

小林さん=芙美のたたずまいが絶品です!

 

ともあれ

そんな静かな悲しみを、思い切って

払拭したようなラストシーンは、爽快!(^^)/

まだまだ続く人生だから☆(*^^)v

 

 

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