作品について
https://cinema.pia.co.jp/title/23132/
https://filmarks.com/movies/31872
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・監督: 溝口健二
・弁士: 松田春翠
・白糸: 入江たか子 金沢の水芸の太夫
・村越欣弥 馬車の馬丁 法律の学生
馬丁の苦学生:欣弥に好意を感じた白糸は
仕送りを申し出、欣弥に上京を勧めた。
仕送りを工面するなりゆきで
白糸は、高利貸しを刺し殺してしまった。
事件を担当した検事は、白糸が仕送りで支えた
欣弥だったー
あらすじは、知っていましたが
弁士さんの“語り“が心地よく
作品に、のめりこみました☆
はかなくも愛に生きた女の一生☆
「そのお金が、欲しかったのです!
どうしても、欲しかったのです!」
↑繰り返して言った白糸に、涙ぐんでしまった…
▼~▼内容より雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼
小学校の時のクラブ活動で
『金と銀』という曲を、演奏したことがありました。
(私は、アコーディオン)
今回、この作品のはじめに流れた音楽が
あのときの曲だ!と。(^^)/
懐かしい~~~~☆
運命のように出逢った苦学生に
花形芸人:白糸は、貢がせてほしいと言った。
いつか、恩を返したいという欣弥に
そんなことは望まない白糸は
「お前さんに可愛がってもらいたいのさ」
そうして、二人は
初めて結ばれたらしい………………
↑お金はあとで、利子ごと返すとしても
借りるときに、“色“をつける傾向が…汗。
白糸は、好意をもっていたから良しとして
欣弥は、どうだったんでしょう……
学問のお金のためには、手段は選べずか…
家族や家庭~女の生き方の価値観は
人それぞれでしょうが
白糸は、人気芸人でありながら
欣弥が東京で成功したら
妻にしてもらう夢を見て、仕送りに励んだ。
けれど、興行が、いつも流行るとは限らず
お金の工面が厳しくなってくる。
それでも、駆け落ちしたい若い男女のために
なけなしのお金をあげてしまった、白糸…
それは、姐さんのキップの良さだけでなく
恋人たちの将来の幸せに
自分と欣弥を重ねていたからかな……
白糸が、欣弥を援助しつつ
命を預ける“よすが”にしている気持ちー
すご~く、よくわかるョ……
強く支えながらも、心は寄っかかりたい。
それこそ、愛の全霊で☆(^^)/
だから、どうしても、お金が必要なとき
“色つき”でも、高利貸しに借金した白糸。
なのに、ソイツのグルに (グルは、出刃打ち)
借りたお金を奪い取られてしまった!
(ふざけんじゃないョ!この私をバカにするんじゃないョ!
↑白糸の心の声 (^^♪)
お金を奪う際、グルが残していった、出刃包丁を手に
高利貸しの家に戻った白糸は
揉み合ううちに、高利貸しを刺し殺してしまった!(>_<)
(正当防衛、もしくは事故と言いたい件……)
印象的だったのは、その場にあったお金を
拾い集めて盗んだこと…orz
欣弥に送るために……orz
その後、欣弥は検事代理になった。
~中略~ 逃げきれず白糸は逮捕・裁判に
白糸の担当検事が、欣弥とは……orz
欣弥とて辛い……
自分のせいで、お金の心配をさせた女が
殺人事件&窃盗を、はたらいてしまった…(>_<)
(↑殺人のほうは偶発的事故と強調したい件(^^)/)
起こってしまった殺人はさておき
その場にあったお金をかき集め
胸に抱えられるだけ、持ち逃げした白糸ョ!
欣弥に送金したい一心で☆
それは、欣弥の将来を思えばこその深い愛☆!
「そのお金が、欲しかったのです!
どうしても、欲しかったのです!」 (裁判にて)
ソレは、欲張りだからでは決してないのに
欣弥以外の裁判官には
白糸の想いなんて、届かないのだろうナ…
だから、すごく泣けてくるんです………
白糸は死刑判決のあと (←異議あり!)
その場で自害……orz
さらに
欣弥も、ピストル自殺!!!!
↑それでは、何のために、白糸は罪を犯したのか!( 一一)
――と思うけれど
欣弥も後を追うことで、運命に導かれた男女が
アノ世で結ばれたーーということになるのでせうか…orz
▼▼▼
見込んだ男のために
貢いで、命も散らした女の生き様を見ました☆
不条理な結末ではありますが
これも、愛の前では
成就とか昇華ということになるのでしょう……
思うところ残す、不朽の名作☆(^^)/
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