作品について http://cinema.pia.co.jp/title/13068/

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

 

・監督: ビリー・ワイルダー☆

 

保険勧誘員:ウォルターが、深夜、負傷しながら

会社にやってくるや、音声メモに、語り始めた。

それは、“倍額保険”の下りた件が、事故死ではなく

実は、自分の殺人によるものだったとの告白だった!

 

ウォルターが、なぜ、保険金殺人をしてしまったのか――

ソレは、人妻ちゃんによろめいたから?ーなんですが

二人の間に、ミゾが見えてくるのが、ミソ?☆

 

▼~▼内容にふれて.雑談です。(ミステリーなのにネタバレ!(>_<))

▼▼▼

 

1.   「彼に罪があるとすれば、妻を愛さなかったことだ」

 

始まりは、ウォルターが、自動車保険の契約更新に

“本人”不在の家を、訪問したこと。

応対した後妻:フィリスの、足首&アンクレットに、心惹かれる♪

(足首に注目するとは!(^^)/)

 

彼女は、今の保険では、前妻の娘ローラに保険金が行き

夫からは、ないがしろにされているーと言う…

それでもう、なんとな~く

夫に倍額保険をかけて、亡き者にーというムードに。

(自動車事故より列車事故が、倍額おりる)

 

夫殺しに際し

「彼に罪があるとすれば、妻を愛さなかったことだ」

と言ったウォルターには

なんとな~く、そういうことになっていったことの

明確な動機を、言い得ているようで

名言かも!と思ってしまった次第……汗。

 

2.「殺人の共犯に途中下車はない。片道切符で墓場まで行くんだ」

                                                        byキーズ(保険調査員)

 

ウォルターと人妻が、純愛?に堕ちて

そんな展開になったとしたら

ソレは、恋愛モノになりますが

本作は、サスペンス作品なので……(汗)

二人の関係が、イイ意味で、よじれてくる。

 

添え物かと思っていた、娘のローラが

ウォルターに、急接近。

彼氏ニーノのことや

病死した実母のことについて

義母:フィリスがらみの疑惑として、話したのだ。

 

フィリスは、先妻を殺し、後妻に入り

義娘の彼氏と、恋仲になり、夫殺しを

ウォルターに、そそのかした???

ウォルターは、利用されただけ???

 

そうしたら、ウォルターは、用済みとばかりに

フィリスに、消されるかも?

どうする???(>_<)

 

さらに、調査員キーズが、事故死ではなく

人妻とニーノによる殺人を疑い、通報する段取りに!

もう、真相が暴かれそう!

途中下車できないウォルターは、片を付けるべく

フィリスに、逢いに行った。

 

3.「誰も愛したことがないわ。でも2発目が撃てないの」

 

愛なのか、強欲なのか――

殺人がらみの二人の関係に、真実のナニを求めよう?

 

フィリスに逢いに行ったウォルターの手には

銃が……

迎えるフィリスも、銃を、隠し持っていた。

 

それぞれの終着駅に向かっている

絶望と緊迫感の中、今までのことを、言い合ううち

非情にも、ウォルターを撃ったフィリス!

だが、急所は、はずれた。

 

銃を向ける彼女に近づいていったウォルター。

「愛してるなんて、言うなよ」

陳腐な“愛”を、免罪符にするなとばかり?

 

すると

「誰も、愛したことなんてないわ」

と言い放ったフィリス!

ああ、この殺人劇に、人妻ちゃんの純愛なんてなかったんだ…

夫殺しに、利用されただけだったんだ…orz

 

「でも、2発目が、撃てないの………」

 

↑Qoo~~~!(>_<)

この一言で、一気に、ノワールなロマンスものに!!!

 

その後、愛を乞うたフィリスを、否定するように

ウォルターは、銃弾を、彼女に撃ち込んだ。

が、それとて、二人で行くはずの終着駅への

特急券のようなものか…

しいて、愛をいうなら、究極の抱擁か……

 

 

▼▼▼

 

最後、ウォルターが

遺児ローラに、よかれと思うことをしたのは

せめてもの、罪滅ぼしのつもりでしょうか。

 

悪い人ではなかったはずのウォルター。

ラストシーンで、瀕死の彼をいたわる、同僚の優しさが

切ない…

 

“深夜の告白“で見せていく、事件の真相が

ドキドキしながら、面白かった!

(原題: Double Indemnity  『倍額保険』よりイイ邦題かと(^^)/)

 

 

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