↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(原作未読です)
・七草: 横浜流星☆
・真辺: 飯豊まりえ
予告編から、青春の美しい痛みを伴う作品―を感じ
楽しみにしていました☆
魔女?が支配するという島(階段島)での
ファンタジーですが
大人の階段を登る年頃の
七草の心の機微が、“青い棘“のようで
心に刺さった作品だった――
階段島で暮らす人たちは、その生活に慣れて
島を出ようとすることも、なかった。
「出たければ、失くしたものを見つけること」(byタクシー運転手)
あるとき、島にやってきた真辺は(七草の“知人“)
島からの脱出を、七草らに、もちかける――
(注:脱出モノではない)
気になるのは
「僕たちは、本来、一緒に居ちゃいけないんだ」(by七草)
「私たちは、必ず、また出逢うんだよ」(by真辺)
▼~▼ネタバレして雑談です。(違うときスミマセン)
▼▼▼
“島民“が、状況を受容して生活している中
真辺の到来は、革命的。
どうにかして、島から脱出しようと奮闘する。
誰にも行きつけない階段の先に住むという
魔女にも、逢いに行こうとし
手漕ぎボートで、海にも出たが
島を出ることは、できない……
孤軍奮闘し、島民を脱出へ鼓舞する真辺に対し
七草の言うことが、ズキュンだ。
「(人は)不幸を受け入れる権利だって持っている」
同じようなことは、ほかにもあった。
バイオリンの弦が切れた女子生徒のために
弦を入手してあげた、同級生。(♂)
彼女が喜ぶかと思ったが、発表会へのプレッシャーから
自分で弦を切った彼女には、余計なことになってしまった…
(結局は、演奏してよい流れになった♪)
~中略~ ←複雑なコトになっていきます。(^^)/
こうすべきーと信じたら、突っ走る真辺が、理想主義者なら
七草は、悲観主義者(諦観?)として、映っていく。
七草は、そんな真辺を
宇宙の彼方で輝いているはずの
“ピストルスター“に、なぞらえていたようなのがイイ☆
自分とは違う世界で、輝いてほしいと願っていたらしい…
↑ココの感情は、泡のように、淡い……
ソレが恋?かどうか、確認することもない。
この、微妙で切ない感情がイイ!
横浜流星さんの、アノ雰囲気で、ソレを感じさせる!
ソレだけで、尊い!
そして、彼らは、ナニに捨てられたのか?
ナニを失くしたのか?
七草は、気づいていた!
「失くしたのは僕でなくて、七草です」
▽要反転↓
捨てられたのは、成長過程で捨てていった
自分の人格の一部だと言う。
すると、この島にいる、完璧理想主義の真辺が
捨てられた人格ならば
成長した彼女は、なあなあでうまくやってく大人に??
七草にとって、真辺は、“輝くピストルスター“で居て欲しかったのに
どうやら、同じ高校で、自分と出逢ったことで
生き方が、変わったらしい……?
ならば、僕らは、逢うべきではなかったと思う七草……
▽
逢うべきでないなんて、悲しいことを言ってくれるナ…
チッチッチ、ソレが青春なのか?
青いナァ~、七草くん♪
君こそ、“理想“を求めるロマンチスト☆なのか?
一度は、“脱出“した真辺だったが
彼女は、島に、七草のもとに帰ってきた!
崇高で、高潔な想いを、
ただ大切にして、生きていたい年頃もあろうが
理想も、悲観も、過去も、未来も
現実も、希望も――
すべてを、ひっくり返しても
また逢いたい!一緒に居たい!という切望に
抗えない強い想いが、存在する!
▼▼▼
「この物語はどうしようもなく、彼女に出会ったときから始まる」
“どうしようもなく“
実は、この言葉の曖昧さが、私は、好きでないのだけど(汗)
ココでは、
下半身の力が抜けて、倒れながら感じためまいにも
甘美な心地良ささえ感じた、とでも言うような………
この“どうしようもない“余韻、好き……
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