作品について http://cinema.pia.co.jp/title/181548/

↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

(原作未読です)

 

・七草: 横浜流星☆

・真辺: 飯豊まりえ

 

予告編から、青春の美しい痛みを伴う作品―を感じ

楽しみにしていました☆

 

魔女?が支配するという島(階段島)での

ファンタジーですが

大人の階段を登る年頃の

七草の心の機微が、“青い棘“のようで

心に刺さった作品だった――

 

階段島で暮らす人たちは、その生活に慣れて

島を出ようとすることも、なかった。

「出たければ、失くしたものを見つけること」(byタクシー運転手)

 

あるとき、島にやってきた真辺は(七草の“知人“)

島からの脱出を、七草らに、もちかける――

(注:脱出モノではない)

 

気になるのは

「僕たちは、本来、一緒に居ちゃいけないんだ」(by七草)

「私たちは、必ず、また出逢うんだよ」(by真辺)

 

▼~▼ネタバレして雑談です。(違うときスミマセン)

▼▼▼

 

“島民“が、状況を受容して生活している中

真辺の到来は、革命的。

どうにかして、島から脱出しようと奮闘する。

 

誰にも行きつけない階段の先に住むという

魔女にも、逢いに行こうとし

手漕ぎボートで、海にも出たが

島を出ることは、できない……

 

孤軍奮闘し、島民を脱出へ鼓舞する真辺に対し

七草の言うことが、ズキュンだ。

「(人は)不幸を受け入れる権利だって持っている」

 

同じようなことは、ほかにもあった。

バイオリンの弦が切れた女子生徒のために

弦を入手してあげた、同級生。(♂)

 

彼女が喜ぶかと思ったが、発表会へのプレッシャーから

自分で弦を切った彼女には、余計なことになってしまった…

(結局は、演奏してよい流れになった♪)

 

~中略~   ←複雑なコトになっていきます。(^^)/

こうすべきーと信じたら、突っ走る真辺が、理想主義者なら

七草は、悲観主義者(諦観?)として、映っていく。

 

七草は、そんな真辺を

宇宙の彼方で輝いているはずの

“ピストルスター“に、なぞらえていたようなのがイイ☆

自分とは違う世界で、輝いてほしいと願っていたらしい…

 

↑ココの感情は、泡のように、淡い……

ソレが恋?かどうか、確認することもない。

この、微妙で切ない感情がイイ!

横浜流星さんの、アノ雰囲気で、ソレを感じさせる!

ソレだけで、尊い!

 

そして、彼らは、ナニに捨てられたのか?

ナニを失くしたのか?

七草は、気づいていた!

「失くしたのは僕でなくて、七草です」

 

▽要反転↓

 

捨てられたのは、成長過程で捨てていった

自分の人格の一部だと言う。

 

すると、この島にいる、完璧理想主義の真辺が

捨てられた人格ならば

成長した彼女は、なあなあでうまくやってく大人に??

 

七草にとって、真辺は、“輝くピストルスター“で居て欲しかったのに

どうやら、同じ高校で、自分と出逢ったことで

生き方が、変わったらしい……?

 

ならば、僕らは、逢うべきではなかったと思う七草……

 

 

逢うべきでないなんて、悲しいことを言ってくれるナ…

チッチッチ、ソレが青春なのか?

青いナァ~、七草くん♪

君こそ、“理想“を求めるロマンチスト☆なのか?

 

一度は、“脱出“した真辺だったが

彼女は、島に、七草のもとに帰ってきた!

 

崇高で、高潔な想いを、

ただ大切にして、生きていたい年頃もあろうが

理想も、悲観も、過去も、未来も

現実も、希望も――

すべてを、ひっくり返しても

また逢いたい!一緒に居たい!という切望に

抗えない強い想いが、存在する!

 

▼▼▼

 

「この物語はどうしようもなく、彼女に出会ったときから始まる」

 

“どうしようもなく“

実は、この言葉の曖昧さが、私は、好きでないのだけど(汗)

ココでは、

下半身の力が抜けて、倒れながら感じためまいにも

甘美な心地良ささえ感じた、とでも言うような………

 

この“どうしようもない“余韻、好き……

 

 

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