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↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
今更な雑感ではありますが…
 
監督:黒澤明
リーダー(勘兵衛):志村喬
菊千代:三船敏郎
 
野伏に応戦すべく、農民に雇われた侍が戦う―
そうすると、戦闘アクションものと思われそうです。
(確かに、戦闘アクションも、細部まで凝っていて見ごたえあり!)
 
けれど、7人集めるまでが、一苦労で見せ場。
そして、機械的に集める過程ではなく
農民・武士―それぞれが生きている世界を
沁みついた生活感を滲ませて、見せているのが素晴らしい!
 
三船さんが主演で、侍をガンガン引っ張っていきそうですが
さにあらず。
志村喬さん演ずる、品格ある武士がリーダーです。
粗野な(汗)三船さんと好対照で、作品を引っ張っていきます!
 
▼~▼ 内容にふれて雑談です。
▼▼▼
 
1.野伏=盗賊
 
野伏が、元は侍(落武者)と思いましたが
元農民もいるよう。
 
主人や土地など、帰属するところなく
収入が絶たれた人たちーとすれば…
 
何かを生み出さない者は、有るところから奪うほかない。
(↑コレ、壮絶な一般論に思う……)
彼らが、生き延びるには、盗賊になるしか…orz
 
略奪は、女にも及ぶのが、本当におぞましい!(怒!)
奪われた人妻の末路や、残された夫の悲劇と言ったら……orz
野伏への憎悪も、増幅します。
 
2.志村喬さん♪=勘兵衛
 
志村さんは、品格があって、好きな俳優さんです。
今作では、指揮官☆
 
侍スカウトの農民が見かけたのは
人質になった子どもを、鮮やかに救った勘兵衛の姿☆
 
勘兵衛も浪人のようだが、すぐに“うん“とは、言わなかったのは
侍のプライドか…?けれど、情に訴えかけられて
それに応える器量あり!
 
7人は集めたいところ、“農民のために“というだけでは
参加者は集まらない現実。
けれど、中には、勘兵衛の人柄にほれ込んでーという者もあり
志村喬さんには、その説得力があります。
 
3.菊千代☆
 
野伏(野武士?)が、生粋の武士とは限らず、農民もいたらしいように
武士=侍とは、戦のどさくさでは、曖昧な部分も。
(戦は、農民も借り出される)
 
“七人の侍“とて、そう。
侍ならば泥酔はしない(by勘兵衛)、という予想を裏切って
グデングデンの登場は、菊千代こと三船さん♪
 
彼は、腕っぷしが強く、豪快ですが
侍ではない、とわかる。
野伏に親を殺された、農民の子だったらしい。
 
この農民たちが、落武者狩りをしていたことを、快く思わなかった勘兵衛には
やはり、侍は侍か……という“一線”を、感じさせられますが
菊千代は、そんな侍と農民の一線を、決壊させたような
爆発的な一体感を、形にしたようなキャラクター!
 
三船さんの“押し“を感じる存在感は
所謂、ヒーローとして強いことでなく
居るだけで、ドラマの波を感じさせるのが、スゴイんです。
 
4.戦闘シーン
 
そして、収穫も終わり、いよいよ、野伏の襲撃!
勘兵衛が、作戦を立て、皆が一丸となる姿は、頼もしい。
 
分散して、守りを固めつつ
おびき寄せて、挟み撃ちにする……etc.
 
挟み撃ちのシーンはお気に入り☆
騎乗した敵が、右往左往する。
馬の動きが、狼狽ぶりを助長する!
それを、大ブレに惑わせるカメラワーク!好き☆(^^♪
 
侍も農民も、適宜、タッタッタ…と、
走って移動するのも、好き☆
フットワークの良さが、勢いづいて、イイゾイイゾ!
 
そして、雨!!! ←壮絶に効果的!(^^♪
ぐしゃぐしゃになった、足場の悪さが
双方の不利を、煽るアオル……(>_<)
 
七人いた侍も、なんだかんだで、一人二人…と犠牲に…orz
 
若衆:木村功さんは、無事でいてほしい…と個人的に…
(木村功さんは、『新・平家物語』の源義朝の印象が強くて
このときは、なんて若い役なんだと)
 
あ!菊千代危うし!主役なのに!(~_~メ)
 
▼▼▼
 
力合わせて用心棒が、弱者を助けーというのは、爽快で
敵を撃破するーというのは、痛快です。
 
そして
喜びも悲しみも、恋もあり、別れもあり……
という人間ドラマが、ぎゅっと詰まっていて
さりげなく、情に訴えかけてくるのが、ニクイ。
 
ココゾで、大雨まみれにして、グッチャグチャに盛り上げるのも
エクスタシーであります。(^_-)-☆
 
 



 


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