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↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
 
舞台は富山。
・篤(刑事):岡田准一
・悟(被害者):柄本佑
・啓太(容疑者):小栗旬
25年前、ある“事件”ののち、離れ離れになった幼馴染3人。
悟の死が、3人を再び会わせた―――
 
犯人捜しをしながら、それぞれの境遇や胸中を紐解いていくのが
かさぶたをはがすようで、ドラマチックに痛い。
 
そして、何より
ラストの“彼”の告白には、鳥肌が立った。
事件でも事故でもない“運命“――というセリフもありますが
贖罪とも業(ごう)とも違う、すごい“運命“を
人は、背負うこともある……
 
そして、それが、愛に支えられていることに
人が人である所以を、感じました……
 
富山の海が、美しくも、寄せる白波に
心もざわつきます。
 
▼~▼ネタバレして雑談です。
▼▼▼
 
:事実↓
「3人の少年は、“喫茶ゆきわりそう“の涼子に、面倒みてもらっていました。
その涼子のヒモ?のようなチンピラを
3人は殺そうとして、結局、止めを刺したのは涼子。
涼子は一人で罪をかぶり、3人も、他人として生きてきた。」
 
件のチンピラのような男は、本当に困ったもんだ( 一一)
逃げても逃げ切れず、こっちがあの世に行くか
ソイツがあの世に行くかしないと、“解決“しないたぐいの…
 
少年たちには、涼子を守りたい正義があったけれど
「殺人は犯罪です」
そのチンピラが、女子供をいたぶっても、罪に問われなくても……
それが、世の中の正義の矛盾で、腹立たしいところ。
 
3人は、チンピラ殺しを企んだことよりも
結果的に、涼子を殺人犯にしてしまったことや
涼子の言葉通り、一生、口外せずに生きていくことが
重荷だったかもしれません。
 
【篤のこと】
だらしない母(りりィさん!)と、距離のあいた妻。
チンピラ殺しを提案したという篤は、事件後も、ずっと
自責の念にかられて、生きてきたよう。
 
人生の陰は、新しい生活で消えるとは限らず
癒されることなく、呪縛が強まることもあるのは、辛い。
 
篤には、今回の殺人事件があったことで。
過去と向き合い、新たな真実を知ることで
禊がれたように思えます。
 
【悟のこと】
婿養子になり、娘も生まれ、幸せを守ろうと金策に走り
奮闘してきたのに、殺されてしまった……orz
不運であったけれど、わずかでも、幸せな時間があった人を
不幸と呼ぶのはいやなので、
篤と再会できて良かった、と言っておきます。
 
【啓太のこと】(▽ネタバレ!)

▽▽▽
まずは、啓太が真犯人でなくて良かった!
(悟殺しの犯人→妻と従業員がデキて、保険金目当て)
啓太には、じわじわさせられました。
 
新居に購入したのが、“喫茶ゆきわりそう”の跡地。
忘れたい事件の跡地では?と思っていたのに
彼は、承知だった。
身重の妻が、そこに咲く“ゆきわりそう“に、いとおしそうに手を伸ばす。
だが、妻は、何も知らない。
 
そんな妻は、里親に愛されて育った、里子と知るが
素性に驚愕する。
涼子が獄中に産んだ、チンピラとの子供だったのだ!
だが、妻は、何も知らない……
 
私は、胸がいっぱいになってしまった。
啓太は、忘れるどころではない。
これは業か贖罪か?
いや贖罪以上に、妻を愛し
愛する力が、過去を凌駕し
力強く、彼を明日へ導いてきたーと言おうか……
 
▽▽▽
▼▼▼
 
そんな明日への希望が、沈む夕日に込められるのが美しい。
 
今日も無事に過ぎました。
ありがとうございました――
やっと聞き取れる、かすかな声には、目頭が熱くなってしまう。
 
ささやかな幸せー
そのために、必死に守りたいものがある、
そのために、“運命”を受け入れることもある、
 
人生のかさぶたがある人に、おススメです。
 
 
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