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(ネタバレ?雑感です)
ほのぼのしたタッチの原作漫画とは違って、やはり実写版は、現実味があった。
私も、毎日毎日かあさんをやってるもので
笑いも、苛立ちも、身につまされた。身につまされて、胸やけがしたよ(笑)^^;
仕事もこなして、家庭もそれなりに小奇麗にこなしたい。そう思っている(いた?)。
仕事のせいにして、家のこと、子供のことを手抜きしたくないって。
でも、片づけたそばから、あとからあとから用事をつくるんですね、家族たちは。
汚す、散らかす、ぶっ壊す…….etc,
リエコを見ながら、ぐったりしてしまった……。ふうう~>
ボクちゃん、もうちょっと、なんとかならないかな……^^;
「はいはい……」
リエコのああいう返事は、~私は嘘をついている~というリエコの
まさに“かあさん返事”なんですよ。あきらめのような達観のような返事。
本音をぶちまけたら、大噴火になるから(苦笑)。
リエコの語りで進む物語は、ほぼ、リエコ=母&妻目線。
それはそれで、お宅も大変ね~と観ている鬼嫁(?)たちは、
共感するのだと思う。(私・含む)
「あの男をもっと早く、見捨てていれば」
娘の夫がアル中なら、そう言いたくなる母の親心も、わかる。一方
幻覚で、暴れまくっている夫の辛さも、わからなくもない。
そして
「今度こそ、酒をやめる」と血を吐くたびに言う夫を、
何度も、赦して受け入れてしまうリエコの気持ちは、わかる次元を超えてわかる………。
それぞれ、なんとなくわかるから、胸やけがしてくる…(苦笑)。
で、教訓。
~家族のいる生活は、予定通りかつ小奇麗にはいかない~
そんなどツボにはまった毎日が、ずっと続くかといえば、そうでもない。
その家にはその家の局面が来る。
良くても悪くても、物事には、期限があるのだ……。
後半の永瀬さん(夫)の、やつれた容姿もですが、
彼の目線で(写真含む)、見せていた部分が良かった。
彼のセリフに心打たれる人も多いかもしれないが、
涙は、きっと、悲しい結末にではなく、そこに感じた家族の姿になのだと思う。
(わが娘は、子役の子に、子供のころの自分の気持ちを重ねて、涙が出たらしい)
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リエコのふるさとの海が良かった。
遠くの藍色の部分。そこには、特別な意味がある。
涙でいったら、うすく水っぽい涙じゃないゾ、と言うように深い……
そして、
夫が残した写真の1枚1枚。
それは、何気ない生活のあしあと。そこで生きた思い出。大切な大切な……。
それは、なんて言うか、簡単に、小奇麗に“絆”と、言うだけでは足りないものです。
それは、ちっとやそっとでは落とせない、
心にこびりついた“泥汚れ”みたいなもので
割り切れない面倒くささと、放せない手のぬくもりが、あるのです。
辛くても、前向きに生きようね、というまとめでは、うすい涙になりそうです。
泣いているリエコに、子供がしてくれたこと。
それが、私には、この作品のすべてだったような気がします。
~かあさんである自分~
この手の中にある私の宝物、私の子供。
それもこれも、あなたの(神様?夫?^^;)おかげです。
諸問題はあっても、一緒にいてくれる家族がいることに、
あらためて感謝したくなりました。
ありがとう……….
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