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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/150584/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



(ネタバレでもないです)

2010年の作品。

音楽プロデューサー小林武史さんの監督だそうで、彼の音楽が随所に流れ、
音楽をつなぐように、ストーリーがあったのかもしれません。
アイドル・赤西君主演という話題性がありますが、すでに劇中バンドLANDSを聞いていた高校生の娘は、赤西君とは関係なく、予告編から見たいと言っていました。

バンドがプロデビューするまでのサクセスストーリーかと思っていましたが…。
「ハンパなんだよッッッ!!!!」(←せりふです)

鑑賞後、娘は、案外面白かった、と言っていました。
「ちょっと大人になりかけの頃はね、皆、“できかけのご飯”みたいなんだと思う…。」

一見、ちゃんとしたご飯に見えても、生煮えだったり、味付けが薄かったりして、
思ったとおりには、出来上がらない。
子供ほど幼くないから、多少、要領よく、ご飯の体裁は作れても
大人が当たり前に作ったご飯のようには、できない…….
でも、子供じゃないから、誰かに甘えられないし、甘えたくないし、
大人にはなりきれてないから、ハンパなところでイラついてるんだ、私たち。
自分なりには、一所懸命やってるんだけど、
他人には、出来損ないにしか見えなくて、ハンパに見えてしまう。
そんな自分が嫌!
そんな誰かも嫌!
でも、そんな自分を放っておけないように、
誰かも、放っておけない………(と言うか、だから好き、というのも、アリ?)

「LANDSの曲、聴く?」
イヤホンを差し出す娘に、聞いてみた。
「ラストは、どうかな?」

「先のことは誰にもわからないけど、でも、ナツ(赤西)は、
ハンパじゃなかったって、ことかな。」
イヤホンを自分の耳に当てて、音楽を聴きだした娘が、観て良かったと言うなら
私は、それで、いいです☆


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