過去に創作小説で使った登場人物の対話方式にて綴ります
人物の名称などに関しては
(わたし自身のネーミングセンスの関係で)
そのまま使いますが、
基本的には
「ランフィード=わたし自身」
「ガストン=聞き役」
だと思っていただいて結構です。


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ランフィード(以下ラン):
何となく判ってきた・・・
けど、これはこれで頭痛いな。

ガストン(以下ガス):
どうした?
頭痛いって、また難問か?

ラン:
あ、いや、話自体は単純なんだ。
内観療法の簡易版を体験してきたが、
コレってアドラー心理学での
『事実の受容』と被る部分が多い。
ちょっと考えを整理したいから、
話に付き合ってくれ。

ガス:
またか(笑)
でも『判ってきた』んじゃないの?
そこまで行ってるなら、
あとは自分で出来るんじゃないの?

ラン:
痛いところを(汗)
時間を短縮したいんだよ(笑)
1人で考えてると時間効率が悪い。
で、本題の前に一つオマケ。
内観療法って
『集中力トレーニング』の側面もある。
やって見れば判るんだけど、
『世話になったこと』
『して返したこと』
『迷惑(心配)を掛けたこと』
対象者と時期を限定して上記3点のみ。
『他のことを考えずにそれだけに集中』
コレがやってみると難しい。
数分もしないうちに雑念が混じる(笑)
そういう意味では集中内観みたいに
1週間ぶっとしでやるのは、
何も成果が出なかったとしても、
『集中力が身に付く』結果になりそう。

ガス:
集中力トレーニングか
何もないよりはマシだけど、
本題は別の話なんだろ?

ラン:
んむ。
簡易体験版だけなんで確信持てないが、
たぶん、集中内観をやったとしても
『親にして返したこと(恩返し)』
これに関してはロクに出てこないはず。
少なくとも中学1年の時に他界した親父。
これに関しては
『当時に出来たことが少なすぎる』
やりたくても実行不能な内容は山ほどある。
お袋に対しては社会人になってから
『して返したこと』も出てくるんだが、
それまでに関しては重箱の隅をつつけば、
子供の頃にお使いに行ったとか、
その手の話は出てくるんだが、
『世話になったこと』とは釣り合ってない。
ギブアンドテイクの精神で考えると、
ものすごく不均衡な状態になる。

ガス:
ぉぃぉぃ大丈夫か?
そんな状態で回顧を続けちまったら、
罪悪感だけが膨れ上がるんじゃ?
・・・・・・
だから『自責の念が強い人は禁忌』か?

ラン:
うん。そういう事だと思う。
コレを受容したうえで話を進めるから、
ココで自分を責めるような人だと、
下手すりゃ自殺願望が沸き上がっちまう。
俺は反射的に『相手の立場』を考えたが、
それができない人と・・・
あと、虐待されてた家庭もまずいかも?
まぁ、答を先に言おう。
『世話をする立場の気持ち』
これに関しては見返りを求めていないんだ。
俺自身はまだ独身だが、
この感覚に関しては経験が有る。
具体的に言うと、
ライブとか演劇の出演者に対して。
・・・・・・
中には見返りを求める人も居るが、
俺自身はその点に関するこだわりが薄い。
『頑張ってる人を応援する』
そのためにできることは結構してる。
相手の側からすると、
『何もしてないのになんで?』
そういう感情を抱かれる可能性もある。
俺自身の感覚で言うと、
『自分がそうしたいからしてるだけ』
であって、見返りを求めた行為じゃない。
まぁ、デメリットとして
俺の気分が変わるとそこで止まる。
そういう不安定さも持ち合わせてる。
子供に対する愛情に関しても、
これと似たような状態なのかも?

ガス:
あ~子育てするときって、
相手に対して見返りを求めてないな。
・・・・・・
虐待するような親は例外だが。

ラン:
そうなんだよね。
俺の親に関しても問題はあったんだが、
こと『愛情』に関してはちゃんとあった。
ただ、両親とも愛情表現が不器用だから、
それが問題になる部分が有ったのも事実。
その点を分離して考えられるようになった。
ただ、コレが虐待家庭だと・・・
両親の愛情を理解できないかも?
その時は『育ての親』が別に欲しい。
俺らの世代だと働き盛りで仕事してて
子育てを祖父母が担当してる家庭もあった。
この場合は祖父母が親代わりだな。
あと、俺の場合は・・・
小学校の高学年から学校の先生に対して
母親の役割を求めてたから、
お袋だけじゃなくてその先生に関しても
大雑把に回顧してみたんだが、
親父以上に『して返したこと』が無い。
考えてみりゃ当然の話で、
小学校児童が教師に対してできること
恩返しをしたくても、
当時の子供にできることが無い。
・・・
今からでも遅くないって意見もあるが、
その辺を考えると衝動が発生するんで、
『当時に限定して回顧』しておいて、
恩返しに関しては別個に考える。
『今からできること』ってのも、
冷静に考えてみるとロクに無いが。

ガス:
あれ?お前らしくないな??
以前はそこで衝動が発生してたろ?
「どげんかせんといけん」って(笑)

ラン:
うん。衝動はゼロじゃない。
だけどね?
『後先考えない行動は相手に迷惑』
ココまで悟っているんで自制が利く。
何とかしたいって気持ちは有るんだが、
できることってのが無いんだ。
俺の気持ちだけを優先するんなら、
そりゃもう、すっ飛んで行きたい。
だけど、いきなり来られても
相手にとってはビックリするだけで、
何の解決にもならないんだよ。
・・・そりゃまぁ、
会ってお礼を言えば、
俺自身はスッキリするかもしれんが、
それって相手の都合を無視してる。

ガス:
あ、なるほど。
・・・・・・
念の為に確認したいんだが、
お前、親に対しての感謝の気持ちは?

ラン:
あ~・・・それは有るんだが、
『やっちゃダメなこと』が有る。
年喰ったのも有るんだろうが、
お袋自身が甘えん坊で育ったから、
今の年齢になっても甘えが抜けてない。
俺の弟も同じだ。
そういう人物が相手だと、
支援そのものが自立阻害になるから、
『やっちゃダメ』な内容が多い。
結果として『何もできない』になる。
できることも有るにはあるんだけど、
お袋にとっては有難迷惑な話かも?
・・・・・・
てか、話を戻していいか?
『できることとできないことが有る』
コレを事実に基づいて自覚する。
できることに関してはともかく、
『できないこと』が結構重い。
訓練や努力を重ねることでできるなら、
それは
『今すぐは無理でも時間かければ可能』
そういう判断ができる。
演者さんの応援に関しては、
この『できないこと』の自覚が出来てた。
だから無理のない範囲で活動できた。
なんだけど、精神疾患の原因は逆。
『できないことまで自分で背負いこんだ』
だから無理が祟って心身の両方を負傷。
そういう結果だと思うよ。
身体疾患に関しては過信もあった。
ちっとやそっとじゃ壊れない、
頑丈な体格に恵まれているし、
怪我してもすぐに治るという考えで
無理を通してきた部分も多い。
・・・若いうちはそれも通じたが、
ダメージが残るようになってきたのに、
それまでの無理を続けりゃ、
そりゃまぁ怪我するよねと。

ガス:
でも、お前・・・
身体疾患の方は治ってないか?
日常生活するうえで何も介助なくて
1人暮らしをしてるよな?

ラン:
まだリハビリの最中じゃ!(笑)
回復力が化け物じみてるのは健在で、
日常生活なら支障は無くなってきた。
それはお前さんの言うとおりだ。
ただ、両肩の動きが渋いのと、
左腕や背筋が弱いままで、
重いものを持ち上げられないから、
ストレッチと筋トレは続行してる。
『外観上は問題ないように見える』
そう振舞うことは可能なんだが、
疾患は今も残ったままだし、
骨化症に関しても再発がゼロじゃない。
だから『完治』って言葉は使えん。
障害認定が要るかと聞かれると、
首の再発に関して、難病指定が有れば
『障害』って程でも無いとは思うが、
アスリートだったら引退理由だな。
・・・この辺は説明が難しい。
体格に恵まれているもんだから、
少しくらい不調が有っても、
それをカバーできるんだよね。
だけど、不調は不調だ(笑)
体格に見合うパワーは出せない。
精神疾患の方が重症だから、
そっちの方の対処も要るけどね。

ガス:
日常生活には影響ない障害か・・・
とりあえず、身体疾患はおいといて、
精神疾患の方も説明できるのか?
お前、発達障害の疑いも有ったよな?

ラン:
聴力に関しては機能障害が有るかも?
だけど、これに関しても・・・
『不明瞭な声が聞き取りにくい』
だけで、ハッキリとしゃべる相手なら
それほど問題にならん。
発達障害に関して語ると『先天性』で
治しようがない内容になるから、
さっきの身体障害みたいに、
『日常生活に支障が有るか?』
で、支障が有るなら何かしら考える。
それとは別に後天性の疾患が有る。
『できないことまで背負いこんだ』
そして、出来ない自分自身を責めた。
ココの部分に関しては、さっきの話
『できる事とできないことを自覚する』
それが実現できれば、
できないことはできないと割り切れる。
演者さんの応援の時もそうだけど、
完全に割り切れないで悔しさは残る。
だけど、その悔しさは向上心に換えれば
むしろプラスに転換することも出来る。
向上心に換えられない悔しさに関しては
どこかで割り切るか、
支援してくれる協力者を探すとか、
自分だけで抱え込まないで、
別の解決策を模索した方が良い。

ガス:
そんな単純にいく話なのか?
また理想論になってないか?

ラン:
あ~・・・ここからが本題。
『できないことを割り切る』
それなら問題は全部解決できるが、
現実問題として割り切れない(笑)
努力することでできるようになるなら、
『時間を掛ければできること』
だけど『即実行できないこと』
そういう悔しさは有るが、
全くできない訳じゃない。
この場合は『できることに専念』で
問題は解決する。
解決しないのは『何もできない』
そういうケースの話だ。
だから『別の解決策を模索』
これに関して協力者が必須になる。
コレが実現できないと理想論で、
結果として抱え込む話になる。
ぶっちゃけた話をすると、
以前は障害認定で年金が出れば
金で解決できると思ってた。
だけど、金で解決できない様な、
そういう厄介な問題に関しては
緩和することはできるが、
根本問題に対する解決にならん。
この問題をちゃんと処理しないと、
ストレス発散の必要経費が膨大になる。

ガス:
ぶっ!
お前の必要経費が青天井になってた理由、
それが原因だと言うのか?
だとしたら、金がいくらあっても
問題が解決しないから枯渇するよな?

ラン:
そういう話になる。
んでもって『即解決は無理』
ココまでは断言できる。
だけど、協力者が居て時間をかければ
解決する糸口は見えてきてる。
即効で解決しないのは癪なんだが、
だったら『その期間を乗り切る』が
俺にとっての最優先課題になる。
多少の不自由は有るんだが、
身体疾患と同じで日常生活は可能。
コレは手術まで安静にしてるのと一緒。

ガス:
・・・お前、ホントに頑丈だな。
精神疾患までそんな事言ったら、
人外の化け物なんじゃ?(笑)

ラン:
失敬な(笑)
ただまぁ、回復力と言うよりも
サバイバル能力が異様なんだ(笑)
これに関しては説明ができん。
割り切れるようになったのも大きいが、
諦めが悪いというか
手段は選んでいる筈なんだけど、
突拍子もないことが発生して、
それが功を奏したこともある。
そういう悪運の強さもあるから、
『できないこと』に関しても
『今は保留(無理)』にしてる案件が
結構多いのも事実だ。
・・・・・・
そういう訳で自分の状態として
説明することはできるんだけど、
他の人にとっては参考にしにくい、
そういう頭の痛い問題が有る。
持って生まれた回復力だとか、
悪運の強さまでフル活用なんて話、
真似したくても無理って言われそう。
サバイバル能力に関しては、
もしかしたら訓練で身に付くかもだが、
俺の場合は虐めとかで
『否応無しにサバイバルが必須な環境』
に有ったという、そういう説明も可能。
そういう意味では後天性の能力もある。
体格の良さに関しては遺伝だがね。

ガス:
そういや気になったんだが、
虐めとかの問題は大丈夫なのか?
色々と係争問題抱えてるだろ?

ラン:
まず『親兄弟』に関して言えば、
現在相談中で即答できる状態に無いが、
時間を掛ければ解決する糸口はある。
それ以外の話に関しては『過去形』だ。
すぎたことは水に流すのが手っ取り早いが、
再発防止の意味でも調査と言うか、
問題になった時期に関して内観して、
『相手の立場から見ての問題点』
これに関しては時間を割いた方が良い。
ただ、
俺からアクションを起こすことは無い。
泥沼になった件に関しては全部、
『相手の側にも問題が有る』
だから、白黒ハッキリさせるのは下策。
相手から裁判でも起こされれば別だが、
何もアクションが無いのなら、
それはそっとしておくのがベターだ。
回顧してみても、この意見は変わらん。
和解しようと思ったら、
俺だけじゃなくて相手も態度を変えないと
コッチの損害に対して黙ってられん。
相手も態度が変わるのなら、
過ぎた話に関してはお互い水に流して、
ゼロから再構築していけば良い話だが、
現時点ではマイナスの状態だしね。

ガス:
その意見は変わらないのか・・・
ずっと保留にしとくつもりか?

ラン:
『俺にできること』は全部実行してる。
和解に関しては相手の協力が無いと無理。
だからココから先は『相手の問題』で、
和解したいのか白黒はっきりしたいのか、
その意思表明とかアクションが必須。
コッチからアクションを起こすのなら、
白黒ハッキリさせる以外に選択肢が無い。
だから『できないことまで抱え込まない』
和解の可能性を消すことはできる。
だけど和解したかったら、
『相手がアクションを起こすまで待つ』
コレが『俺にできる最善策』なんだ。
ココまでは理解できているんだ。
『何だって相手が問題行動を起こしたか?』
それに関しては当時を回顧しても、
もしかしたら理由が見つからないかも?
だけど、何もないってのは考えにくい。
無駄に終わる結果になっても、
一度整理しておいた方が良さそう。
コレが頭痛いんだ。
『自分でできないこと』が明確なんだ。
保留しておいても解決しないだろうが、
アクションを起こすと係争になる。
これに関しては周囲の協力を頼んでも、
和解解決の糸口が見つからん。
断罪しようと思ったらできるかもだが、
わざわざ喧嘩を再燃させたくはない。
だから割り切って捨てるのが次善策になる。

ガス:
ずいぶんドライな考えだな。
その割り切りが難しいんだ。
頭痛いって言う理由は判ったが、
内観したら解決するのか?

ラン:
冷静に考えられるようにはなると思う。
だけど、解決するとは考えにくいかな?
俺自身はサバイバル能力が有るんで、
今の状態でも趣味の規模を縮小して、
『最低限文化的な生活』はできる。
再就職の口を探すよりも先に、
お家騒動に終止符を打つのが最優先で、
その間も家計をやりくりすれば、
演劇鑑賞に行くくらいの余裕は出せる。
回数は以前より減るだろうけどね。

ガス:
そういや、そこも不思議なんだが、
どうやってそんな余裕を生み出すんだ?
何か魔法でも使ってるのか?

ラン:
『今の自分にできること』を組み合わせると
俺の場合は相当えげつない状態になる。
これも『傍目から見たら』なんだよ。
見えない部分で、一般の人から見たら、
過酷な状態だったりする部分が有る。
見えないというか見せないんだ。
その辺を自覚できるようにはなるが、
『他人のためにできること』に関しては
ホントに限られてる。

ガス:
それって内観とはあまり関係が無い?
なんか、お前が例外すぎる、
そんな気がしてきたんだが?

ラン:
『自覚できるようになった』はある。
今まで無自覚にやってたってのは、
そりゃもう才能とか悪運だとか、
そういう内容でしか説明できないかも?
人生経験も大きいけどね。
内観の逆説だ。
『自分がしてもらって嬉しかったこと』
コレを他者に対して実行できるか?
そう考えていくと、
細かいことは結構できるんだ。
例えば演者さんの応援に関しても、
金銭的な応援は上限が有る。
全くできない訳じゃないが、
応援のために自分が破綻しちゃダメ。
じゃぁ、他に何もできないかと言うと、
『感想を伝える』とかもあるし、
『相手に負担を掛けない』
そのために自分の言動をセーブするのも
『自分にできること』になるんだ。
俺の使ってる魔法は『一極集中』だ。
普段を超倹約生活にしておいて、
飯テロや外出時なんかでは大盤振る舞い。
そのメリハリをつけているから、
大盤振る舞いだけを見ると、
魔法でも使ってる様に見えるだけの話。
種明かしをするのなら、
普段の食費とかをメッチャ抑えてるし、
『相手の負担を軽減すること』
これに関して小さいことを積み重ねてる。
一つ一つは重箱の隅なんだが、
それも積もれば山となる。

ガス:
その超倹約生活ってどうしたらできるんだ?
ストレス溜めてると長続きしないだろ?

ラン:
『一極集中で発散する』
そういう明確な目的が有るから可能。
だから、その一極集中が
『自分のやりたいこと』じゃないと無理。
コレが逆に
『借金返済のために倹約』
だったら、長続きする自信はない。
見返りを求めて活動する人は、
その見返りが無いとストレスになるんだ。
だから長続きしないんだよ。
長続きする人を見てると、
目的がちゃんと明確になってる人が多い。

ガス:
お前は見返りを求めてないのか?
それは、偽善者の意見に聞こえるんだが?

ラン:
あぁ、強いて言うなら、
『活動を継続すること』が見返り?
例えば、お笑い芸人を見に行く場合は、
ネタが滑って笑えなかったとしても、
『次に期待』できるのなら大丈夫。
引退公演が滑ったりすると困るが、
次につながる話なら、
たまに躓くのはしょうがないんだ。
これに関しても、
『求めるモノは有るがなくても構わない』
そういう意見になる。
相手に対して完全を求めるのなら、
自分自身はどうなんだと?
できる範囲のことをやってて、
それで実現できない部分に関しては
しょうがない話とか不可抗力で
割り切ることも必要だと思う。
毎回不可抗力だと言い続けるなら、
そりゃただの甘えなんで、
こちらからできることに関しても
制限は掛かるが、制裁は不要だ。
スランプに関しては長い目で観るが、
怠惰に対しては『何もできない』
そういう意見になるよ?
自分としては、
『それだけの価値が有る』
そういう風に判断しての行動なんだから、
期待が外れた場合には、
自分の「人を見る目」がその程度だったと、
そういう話になるんだ。

ガス:
・・・お前の言い方って、
必要な説明を端折ってないか?
『傍から見れば』って言ってるが、
誤解を招いたらどうするんだ?

ラン:
知らんがな(笑)
全部説明しようと思うと長くなる。
その説明を聞くのが嫌な人にとっては、
ただの負担にしかならないから、
結論だけを簡潔に言う、
そういう癖が身に付いてるのはある。
ただ、アドラー心理学だと、
『何を言っても反発する者は淘汰される』
そういう考え方になってたけど、
自然淘汰されなかったら抹殺したかった。
ココの部分が内観で変わった。
『解決の糸口が見つかるまで保留』
そりゃまぁ、犯罪者相手だと、
保留じゃなくて断罪が必要な場面もあるが、
その閾値はかなり上がった。
念の為に言っておくが、
新聞を騒がせるような内容だと、
さすがに保留は難しいぞ?
親告罪として看過できる内容なら、
閾値を上げることで、
ケンカの頻度を減らすことはできる。
だけど、それで増長するようなら、
どこかで線引きしなきゃならん。
かと言って公開処刑は下策だ。
そういう話の場合は、
お互いに負担の掛からない方法で、
当事者だけが判る形で決着すれば良い。

ガス:
その解決の糸口ってどうするんだ?
お前の言い方だと、
どうも、方法はありそうなんだが、
説明を端折っているようにも聞こえる。

ラン:
方法が有ったら苦労しない。
例えば犯罪行為に対しては、
懲罰や更生の為の施設もあるが、
それ自体が万能でも無くて、
再発防止にも限界がある。
甘えん坊もそれと一緒。
『本人に改善の意思が芽生えるまで』
何もできることは無い。
下手に手助けすると甘えが増長するから
手助けせずに見守るのが最善になる。
度を越える様なら、
この場合も更生施設とかが選択肢だが、
他にも活用できる制度はある。
なんだけど、どれも制限付きなんで、
強制的にやろうとすると、
制裁行為と解釈されかねん。
俺の独断でやろうとするとまずいから、
そういう話は相談したうえで、
最善策を探したいが、
話合いが成立しないのなら、
完全放置か強制執行の二択だ。
閾値を上げても許容限界はある。
だけど『確実な対処法が無い』
コレは自然災害に関しても同じ。
減災は手法が確立しつつあるけど、
災害の発生そのものは防げない。
できる範囲のことをやって、
それでもダメだったら、
その時はしょうがないと諦めて
事後処理や被害回復に専念する。
そういう割り切りも必要だよ?

ガス:
そういう話か・・・
協力者が居てもできない事が有ると。
そういう結論になるのか?

ラン:
全能者じゃないんで、そうなってくるね。
てか、話を戻そう。
『恩返し』
これに関しても自己中じゃ駄目。
相手に負担を掛けないようにしないと、
ありがた迷惑な話になっちまう。
そう考えていくと、
『できることが限られる』
そういうジレンマが発生しちまう。
甘ちゃんの矯正なんかよりも
コッチの問題の方が深刻だ。
できないからと簡単に割り切れん。
問題児の矯正なんかに関しては
専門家に丸投げでも良いが、
恩返しを他人の手に委ねるってのは
支離滅裂な話になる。
しかも、最優先事項が
『相手に負担(迷惑)を掛けない事』
になるから、自己満足じゃ駄目だし、
かと言って何もしないってのは、
自分の気持ちが落ち着かん。

ガス:
確かにそっちの方が深刻だな・・・
それに関して解決策は無いのか?

ラン:
世話になった経験しかないと・・・
割り切れないような気がするんだが、
逆の立場を経験しているのなら、
『相手が恩返しに望むこと』
これも予想はできるんだ。
そう考えていくと、できることは有るが、
それはそれでプレッシャーのかかる話だ。
何かしらアクションを起こす以上、
相手の負担がゼロってのは難しい。
これに関しては相手によって変わるから
どうすれば良いっていうテンプレはない。
個別の事情に合わせてプランを立てて、
それで実行しなきゃならんから、
それなりに重い話になる。
ちゃんと内観したら、
この辺に関しては言う事が変わるかも?
だけど、今の時点では頭を抱えてる。
・・・・・・
長くなっちまったんで、
今回はこの辺で終わろう。
付き合ってくれてありがとうな。


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綴りながら考えを整理しているので、
その中で気づいたことも多く、
何度か話が本題から外れています。
また、問題点に関しては明確にしましたが、
解決策に頭を抱えているのが現状です。

このような話にお付き合いくださり、
誠にありがとうございます。