携帯電話と約束の重要度 | もーええやん

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無気力こそ境地

こんにちわ。サカイっす。


「よっこいっしょ」といい始めたら歳だ!


・・・なんて言いますが、


「よっこいっしょ・・・どっこいしょ」


二回言う私は、一回転して若いってことですな。



ものは考えようです。




昭和臭漂う、行きつけのお店。


昔バーをやっていたときにお世話になった方なのですが、合い席になった2人のお客さんと私の4人で携帯電話の話に。


「私、携帯電話持たない!」


と女性の方が言う。


男性のお客さんは


「持ったほうが便利なのにアナログだなぁ」


と答える。しかし、この男性のお客さん。聞くと今歳70歳。それだけでも凄いのだが、携帯電話の話はもっと凄い。


「待ち合わせのときに便利だし、コミュニケーションにいいじゃないか」


男性が言うと女性は・・・


「待ち合わせは1週間前にできるし、家や会社に連絡くれればいいじゃない」


どちらの気持ちもわかるなぁ・・・。と思いながら、


「携帯電話を持つと、約束の重要さが変わりますよね」


とお二方に言ってみた。


謝るのもそうだし、伝えたいこと、変更など、あまりに簡易にコミュニケーションが取れすぎて、よくも悪くも互いに人間関係の軽さにもなっている気がした。


バーのマスターが


「1ヶ月前に約束をして・・・そこから楽しみに待つ。待ち合わせ場所で20分待って・・本当に来るかどうか楽しむ。味があるでしょう。」


「昔なんて、連絡が便利じゃなかったから、喫茶店が待ち合わせ場所。喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、『○○様からお電話です。』とウエイトレスが席に来たもんだ。」


「仕事をしていて家に帰って、ようやく母の危篤を知る。そんな悔しい思いも聞きました。」


携帯電話を持つと、仕事の効率が上がったり便利な部分もあるだろうけれど、人と人の付き合いの味が確かに薄くなっているかもしれない。


マスターは最後に


「でも昔が全てよかったわけじゃない。バブルのときは、金があれば何でも買えた。そんな気持ちの人間がごまんといた。」


その言葉を聞いて、「なんでも出来るもの」というのは、恐怖と隣り合わせなんだなぁ・・・と思った。


良くも悪くも目まぐるしい日々。


ほっこりバーで静かに飲みたいものですな。