読売新聞に、「勤労観」に関する全国世論調査の結果が掲載されていた。

企業の正社員など正規社員と、パートや派遣社員など非正規社員との給料の格差が今後、さらに広がると考えている人は、「どちらかといえば」を合わせて74%で、「そうは思わない」は計20%だった。

非正規社員に限ると、「そう思う」は計82%に達したという。


景気回復を実感している人が少ないことが、うかがえる。

 

同時に、正社員と同じ仕事をしている非正規社員には同額の給料を支払う「同一労働・同一賃金」を実施すべきかについては、「そう思う」が計74%に上ったそうだ。


私も非正規社員として長年働いた経験がある。

同年齢の正社員と賃金比較すると、350万円も差があった。

働き始めの頃は、採用の入り口が違うからと、あきらめていたけれど、一年また一年と時間が経ち、仕事にやりがいや責任を感じ始めると、やっぱりおかしい!と思って、東京ユニオンに加入した。


でも、私がおかしい、と感じた事は、賃金だけではなかった。


正社員には与えられる情報を、非正規社員には与えない。

ネットワークのアクセス権を与えず、パスワードを付与しない。

メールアドレスを与えない。

社内の電話帳に名前を掲載しない。

こんな感じだった。

ネットワークにアクセス出来ないので、経理システムを操作する場合は、上司のパスワードを使用させられた。

屈辱的だった。


会社は正社員だけで成り立っているのか。

非正規社員は、部外者なのか。同じ仲間ではないのか。

怒りや悲しみを感じていた。


同一(価値)労働・同一賃金が大原則であると同時に、労働条件とは、賃金以外のものも含まれるということを、企業には理解してもらたいと思う。お互いが気持ちよく働くためにも。