虚心坦懐 -3ページ目

虚心坦懐

雄太の好き勝手に言うブログ

週末から新種のサイバー攻撃に対する注意喚起がなされている。

悪質であるのは間違いない。しかし、何故か違和感を感じる。というより被害に遭ったことがないのでピンと来ない。と言うのが正解かもしれない。でもピンと来ない原因はそれだけではない。説明するのは難しいが、簡単に言えば「本来、被る必要のない攻撃」だからである。

インターネットが一般的に普及したのはここ20年くらいの話。それまでは普段の生活にはほぼ縁がなかったと言っていい。それが急速に発展し今やなくてはならない存在となってしまった。人間が求める利便性と企業が求める経済性が一致したからである。でもそれが必ずしも人間の幸せに結びつくとは限らない。現在では「ネットで検索」が当たり前だし、インターネットでしかインターフェイスを持たない業務やサービスが沢山ある。行政サービス側も平気で「インターネットで用紙を取得してください」と言う。しかし安全性は全く保証されていない。ネットバンキングだって定期的なパスワードの変更を求めてきたり、オンタイムキーを提供したり様々なセキュリティーをかけている。一見「安全に留意している」と見えるが、裏を返せば、それだけ被害が出ているということである。しかし今の世の中、そんなある意味不安定なインフラを業務や生活のメインの情報通信手段として用いている。たった、ここ20年余りの間に全てが変わってしまったのだ。それに合わせて経済活動も大きく変わってしまった。スピードと量では驚くほどの進化発展を成し遂げたが、残念ながら余計な危険や懸念も増えてしまった。ネット上で知りえたことが犯罪や少年非行につながってしまうことはもはや当たり前のようになった。人間の普遍的な知りえる情報の量やスピードを超えてしまった様に感じる。人はこれ以上何を求めるのだろうと思うほど。あまりに依存度が高いが故にそれを狙う人が出てくるのは世の常だし、被害も大きくなる。追い求めた利便性や経済効果などの皺寄せがここ数年立て続けに押し寄せていると思う。科学技術の発展の平和利用は人間のみが成し得る高度なメソッドだが、活かすも殺すもやはり人間であり、発展と同時にそれらを操る人間はどのように発展しなければいけないかが最も重要な課題であると思う。根底を見つめなおすことが正しい進化発展への近道なのかもしれない。