はじめて語られる企画の「虎の巻」/増田 宗昭
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TSUTAYAの社長、増田さんが著書の『はじめて語られる企画の「虎の巻」』を読み終わりました。
本自体は、比較的薄く、字も大きいので
わりかしすぐに読み終わることが出来ました。
「虎の巻というぐらいだから、企画の秘訣が詳細に書かれているのだろう」と
ワクワクしながら読み始めたのですが、裏技や秘訣とは程遠く、あくまでも
「企画には何が大事か」のキホンが繰り返し述べられている印象でした。
ただし、キホンと言ってもそのキホンをどれだけ自分が分かっているかというと心許なく
実際、読んでみてから「そうだよなぁ」と思ったことが多かったです。
以下、印象に残った内容です。
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・日本の企業が抱える課題は、いかにすれば企画会社として残りうるか
企画以外の部分(ものづくりなど)は、どんどん物価の安い海外に移転されるので
ヒトの脳が作り出す部分で勝負できる会社にならなければならない
⇒メーカーを例にとっていたけど、ソフトウェア会社やネット会社も境遇は同じだと感じました。
ものづくりの技術者として生き残るなら、スペシャリストにならないと代替は沢山いる世の中に
なりそうです。いや、技術者じゃなくても一緒ですね。
それぞれなにかのスペシャリストにならないといけないと強く感じました。
・Tポイントカードの会員は日本人の人口の4分の1を占めている
⇒Tポイントカードだけでなく、TSUTAYAそのものも「企画」と言い切る文章には
あくまでレンタルショップ屋ではなく企画屋としてのプライドを感じ、なるほどと思いました。
・企画人間になるためには、情報・お金・好感度人間の3要素が必要
・結果ではなく原因を探る
・企画とは情報の収集力と組み合わせ力。
・世界の公用語は数字
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自分の会社の本業を、ただのひとつの企画であると定義して
見つめなおしてみると、新たな視点でみることが出来て面白いですね。
いままでとは違った切り口の視点を気づかせてくれた本でした。