野田財務大臣が民主党の新代表になった。
この代表選挙については、巷間言われているのとはちょっと違う側面を論じてみたい。
民主党は次回の選挙でこのままいけば、負けが確定的である。
民主党員もバカではない、どの代表の下で戦えば選挙が有利になるかを合理的に考えたと見る。
対立軸は「増税する民主党」と「小沢支配の民主党」だろう。
国民の理解を得られ票が稼げるのはどちらか?
彼らの答えは「増税する民主党」だったのだろう。
僕はそんな気がする。
世論調査では増税に反対する国民の割合は約45%である。
対して小沢に対して嫌悪感を持つ国民はそれをはるかに超える割合であろう。
民主党員は自分たちの生き残りをかけて、賢明な選択をしたのかもしれない。
民主党の国会議員には今回の結果はそれなりに良かったのかもしれないが、国民には大変迷惑である。
海江田氏の決選投票前の演説を少しだけ聞いたが、この人の方が総理にふさわしいと思った。
「財政規律を前面に出して、国民の生活がないがしろにされるべきではない」
そういった論調だったと思う。
結局、小沢云々のくだらないマスコミのバカ騒ぎが政策論争を消してしまったと思う。
カギはマスコミを含めた国民の民度であろう。
そろそろ国民が賢くならなければならないのではないか?
日本はまたしばらく円高デフレに苦しみ、もがくことになる。