http://diamond.jp/articles/-/13631
早稲田大学の若田部教授のインタビューです。
素晴らしいの一言。
これが標準的な普通の経済学者です。
東大や慶応の御用学者の言説に惑わされてはいけないと断言できます。
>バーナンキ議長のやり方には、これからも毀誉褒貶がつきまとうでしょうが、彼のいいところは行動したということです。私自身は、金融緩和をQE2のように期間を区切るのではなく、たとえば失業率が一定の水準に下がるまでとか、名目経済成長率が一定の水準に上がるまでずっとやり続ける。その方がより期待に働きかけるアナウンスメント効果が大きいと思っています。
そうなんです。
人々の期待に働きかけることが大事です。
名目成長率が5%までは金融を引き締めないとか、失業率が3%になるまでとか・・・。
アナウンスメントは非常に大事なんです。
>日本が財政再建に失敗してきたのは、経済を拡大させるのに、財政政策だけを使ったからです。開放経済のもとでは、財政政策だけを実施すると実質金利が高くなって円高になってしまうので、財政政策の効果は一時的で限界がある。したがって、金融政策も使って実質金利を下げて、経済を拡大してデフレを克服しないといけない。
財政だけでは絶対にダメです。
金融緩和を主にすべきです。人々の期待に働きかけるべきです。
貨幣量が増えていくという予想があれば人々の名目支出は上がっていきます。
>インフレになると金利が急騰する、という人がいますが、金利負担の増加は一時的ですけれど、税収が増える効果が着実に見込めるので、かりに金利が上がったとしても、日本の場合は3年くらいで税収が金利負担を追い越すようになるでしょう
金利負担が増えるのは債務の借り換えが終わる5年程です。その後は税収が加速度的に上がっていきますから問題ありません。問題はインフレになり税収が上がった時にきちんとPBを黒字化することです。
>日本は思い切った金融緩和をする御旗もあるし、それをやればよい。円も円安の方向に向かうでしょう。それがまた東日本大震災で疲弊した日本経済を救う。一石二鳥です。逆にこのまま円高が続けば、日本経済をつぶしてしまう懸念があります。なんとしてもこれ以上の円高は阻止しなくてはいけない。そして円高を阻止するための「王道」は、為替介入ではなくて金融緩和です。
全くその通りです。
日本にもこういうマトモな経済学者もいるんです。
御用学者は自分の出世しか考えてませんから。
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