現在、様々な情報が氾濫している。
どういう視点で見ればいいのか?
いろいろなポイントがあると思う。
ミクロマクロの議論がごちゃまぜになっている。
その整理が必要だと思う。
まずミクロから・・・。
基本的には再分配政策と規制緩和に分別できる。
消費性向の違いにポイントを充てる。
例えば公務員給与を削減して復興の費用にする。
僕はこれには賛成である。
なぜか?
基本的に公務員におカネを支給するより、復興に使った方が消費性向が高いから。
同じばら撒くなら消費性向の高い部署へばら撒いた方が乗数効果は上がる。
国民全体の所得は増える。
そして電力会社の民営化などの規制緩和。
医療や介護分野や農業部門の規制緩和にも賛成である。
なぜなら、新規参入企業が増えれば雇用が拡大し設備投資が増えることにより薄く広く所得が及ぶから。
一定の付加価値を少人数で独占するよりも多人数でシェアした方が消費性向が上がり国民全体の所得は上がる。そして規制緩和は価格の低下や効用の向上を通して需要そのもの、付加価値そのものが増える可能性が高い。規制緩和は決してインフレ対策ではなく、デフレ対策である。
つまりデフレ対策のミクロのポイントは再分配政策が機能するかってことと、需要創出型の規制緩和になるかってことだ。
ここを見極めることがポイントである。
次にマクロ。
以上のようなミクロの対策をしてもマクロでインフレを許容しなければ全体の一般物価上昇にはならない。
ポイントは新たに通貨供給をするのかってこと。
予算の付け替えも税外収入も国債発行も、基本はマネーを増やすことにならない。
ミクロでは有効かもしれないが、マクロの政策にはなりえないのである。
結局は中央銀行が3-4%のインフレを許容しなければ、ミクロの政策は徒労に終わる。
例えば、ミクロで乗数効果が上がりインフレ効果が出現しても、中央銀行がインフレを許容せず、金融引き締めをやれば途端にデフレに逆戻りする。
日銀は来年からの復興需要に向けて金融引き締めをしたくて仕様がない。
それは白川総裁の言葉から嫌というほど滲み出ている。
かなり偏向した見方かもしれないが、僕はこういうポイントでニュースを見ている。
ご参考あれ。
ご批判お待ちしています(笑)
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