http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110805/k10014724931000.html
外貨準備が過去最高だそうだ。
外貨を米国債や金で運用しているため、今回の危機で値上がりしたからである。
そもそも先進国は自由な資本移動、自由な金融政策をを採用している国がほとんどである。
よって為替はどうしても固定しない。
国際金融のトリレンマである。
日本も変動相場制を採用し、自由な金融政策が可能なわけだから、為替の安定は金融政策で行うのが常道であろう。
もともと為替介入というのは自国の輸出を価格競争力の面から支える目的で行う後進国の操作である。
そして介入の結果、自国通貨が市場に溢れれてインフレになるために、中央銀行が不胎化して自国通貨を回収するという何とも手前味噌な操作なのである。これは世界における市場規模の小さい小国であれば許される。
日本のような世界第3位の経済大国が為替介入など、恥ずかしいのである。
中国の固定相場制も同様であるが・・・。
円高なのは日本がデフレだからだ。
通貨供給を増やさないからである。
各国が毎年2-3%の割合で貨幣が増えていくのに比して、日本がー1%減り続ければ貨幣の希少性が増し、長期的には円高になるに決まっているのである。
各国と足並みを揃えて、2-3%のインフレを達成するようなコミットメントをしていれば絶対に円高になどならない。
米国発のドル安・・・ヨーロッパ発のユーロ安・・・。
日本はいつも被害妄想的である。
自国の中央銀行が自国のインフレ率を他国並みにコミットすれば通貨流通量は変わらないわけだから長期的に円高になどなるわけがない。
為替操作に本来財務省が出てくるなど、おかしいのである。
この110兆円にも及ぶ外貨準備高は財務省の利権の温床である。
運用の外部委託だけでも、ものすごい金額になる。
国債発行を渋るくせに、自分たちの利権がらみの資産が増えるのは大好きなんだ。
外貨準備など新たに購入しなければ毎年15兆円ずつ減っていく。
段階的に消滅させればいい。
日銀が金融政策をきちんとすれば為替介入など不要なのである。