http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110722/k10014391101000.html
共和党は富裕層の減税を温存したまま、歳出削減をしたいらしい。
これは何を意味するのか?
政府支出というのは基本的に富裕層から税収として所得の一部を撒き上げて、貧困層に配ることで国民全体の所得が増え、景気浮揚策となる。
富裕層より貧困層の方が当然消費性向が高いので、退蔵される貨幣が少なくて済む。
基本的な財政政策のスタンスと言うのは、そういうものである。
しかし、共和党は富裕層の減税を温存したままで、貧困層への歳出削減を断行しろと言う。
まさにトリクルダウン理論による、形を変えた景気減速圧力であると言っていいだろう。
共和党の方が親日家が多いので、共和党を応援したいところだが、今回だけはちょっと事情が違う。
景気刺激策は財政政策と金融政策がある。
貧困層への歳出削減が進み、景気悪化懸念があれば、バーナンキは積極的には金融政策の拡大を間違いなく打つはずだ。これは、無為無策の日銀との対照になるので、間違いなく円高圧力になる。
楽観できるのは、足元の株高だけである。
これがうまく軌道に乗れば、追加緩和は避けられるかもしれない。
日本にとっては神頼みの状態が続くだろう。