小泉改革で格差拡大は真っ赤なウソ | グレッグのブログ

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所得の中央値の半分に行かない分布で相対的貧困率は表現される。

このグラフはちょっと古いが、小泉改革で格差拡大は真っ赤なウソであることがわかる。

ちなみに最新のデータでは16.0%と2000年当初より、より格差は拡大している。


僕は小泉改革に好意的ではない。

しかし、データに基づかないデマは許しがたい。

小泉改革の時代は為替介入と非不胎化介入が功を奏し、円安を達成できた。

国内はデフレのままであったことは残念だが、一定の円安効果による所得の増大があったのだろう。

内需はダメだが、外需は取り込むことに成功したようだ。

そしてPBももうひと息で黒字化までこぎつけた。

しかし、デフレであったのに、またしても日銀に金融引き締めをされ国内の好況は長続きしなかった。

これが小泉改革の真実だろう。


何が言いたいのかというと、マクロ環境が好転しなければ格差は拡大する。

持てる層は自分たちの所得は物価の下落以上には下げないんだ。

そして貨幣を退蔵する。

貨幣が回らずデフレが継続し、貧困層が拡大する図式が続いているわけだ。


この悪い流れを断ち切るためには、インフレ円安誘導が必要なのである。

中央銀行が通貨を刷って市場に流せばいい。

こんな簡単なことができていないせいで、日本国民の一部が苦しんでいるのである。

そして多くのメディアも国民もその不都合な真実に目を背けている。

そして政治家はこのメカニズムを理解さえしていないんだ。


こんな国でいいんだろうか?

真剣に問うてみたい。