日銀の白川総裁は2011年2月7日の外国特派員協会の記者会見で
「潤沢な資金供給は重要だが、これだけでデフレの問題が解決するわけではない」
「過去の歴史が示すように、どの国も永久に財政赤字を続けることはできない」
と、発言した。
物価の安定を彼に聞けば0-2%と答えるだろう。
しかし、彼の就任中にこの数字を達成できたのは、わずか18%の期間でしかない。
普通の国の中央銀行総裁であれば、即刻解雇の数字であろう。
マイナスのインフレ率の継続のため、日本の名目成長率は先進国の中でダントツのビリである。
例えばスウェーデンもリーマンショック後、デフレに陥った。
しかし、中央銀行のバランスシートを3倍に増やし、デフレを脱却して、現在はインフレ率2%である。
ミルトン・フリードマンは「インフレデフレは常に貨幣的現象である」と言っている。
中央銀行がバランスシートを拡大していけば、必ずインフレになるのである。当たり前なのだ。
日本は、このトンデモ中央銀行のせいで不況を強いられている。
菅問題をマスコミは取り上げがちだが、白川問題だって間違いなく日本の大きな病巣のひとつなのだ。
適切なインフレ率すらコントロールもできずに、財政赤字の問題を中央銀行総裁が発言するなど言語道断である。
ちなみに、バーナンキは政府債務の上限の引き上げを強く主張している。
全く、対照的である。