温かい飲み物のお陰でまた眠気が襲ってきた
何も言葉を交わさずお互い背を向けて眠りにつく…

朝はいつの間にか訪れて、朝ごはんを作ると言う私を遮って那須くんは足早に帰って行った

帰り際にもう一度、愛おしそうに少しはにかんだ笑顔を見せ、私を抱きしめて…

しばらく私も放心状態だったけど、今日は神くんがきてくれるので、気合い入れてお掃除をして夕飯の買い物に出かけよう

そう考えているとLINEの着信音 神くんからだ!

『〇〇、おはよう😃 今日も良い天気だね
これから東京に帰ります 一度会社に行って引継ぎしたら早めに帰る予定(*^^*)  夕飯は一緒に食べようね
また後で連絡します 良い子で待っててね💕』

「神くん おはよう😃 出張お疲れ様❣️
気をつけて帰って来てね 夕飯支度して待ってます
食べたいものがあったら教えてね 早く逢いたい💕」

自然に頬が緩む 心の奥底に広がっていたオリのような重たいものが綺麗に洗われていく様な気持ちで元気が出る
一生懸命掃除して、買い物を済ませて家に帰るとちょっと疲れが出てうとうととうたた寝をしてしまう

携帯が鳴ってる…寝ぼけまなこで電話に出ると神くんからだ❣️

『これから帰るよ!一度家に寄ってから〇〇の家に行くから1時間くらいかかるかな お腹空いた 笑笑
お土産買って来たから楽しみにしていてねー』

久しぶりに逢えると思うとドキドキする💕

夕食の支度をしているとインターフォンが鳴って神くんの声がする
慌ててドアを開けるとラフな装いの神くんが笑顔で入ってくるので、思わず抱きついてしまう…今日の私はちょっとおかしい…

笑いながら私を抱き寄せて優しくキスをしてくれる
『どうしたの?今日は甘えん坊さんだね 笑笑
鎌倉はどうだった?Aちゃんと楽しかった?』

「うん、久しぶりにのんびりしてきたよ!でも神くんと一緒が良かったな…  ご飯出来てるから座って」

私に出張のお土産を手渡して洗面所へ向かう
手を洗って戻ってくると冷蔵庫から缶ビールを出してコップを持ってテーブルに座った

『わぁ!美味しそう 早く食べよ❣️お腹空いた…』

ご飯を食べながらお互いの話で盛り上がって、出張での面白い話🤣には涙が出てしまうくらい笑った

逢えなかった時間はあっと言う間に埋まって行く
やっぱり私には神くんしか見えない❣️

後片付けを手伝ってくれて、ソファーに並んで座る
TVを見ながらお土産のお菓子を開けてお茶を入れる

こんなたわいも無い事も一緒だと幸せを感じて嬉しい😊

明日は休暇だと言うので久しぶりにのんびりムード
順番にお風呂に入って、髪を乾かしていると私の後ろに座ってドライヤーを手にして神くんが乾かしてくれる

綺麗な細い指が髪を梳かしてくれるのにいつになっても慣れなくてドキドキしてしまう💓
肩にかけたバスタオルを取ると急に私の二の腕を掴んで呟く神くん
『これ、どうしたの? この痣、指の跡?』

慌てて鏡で見ると確かに指の跡の様な痣が二の腕に刻まれている…え?もしかしたら…那須くん⁉️

強く抱きしめられた時にきっと付いたのかも…どうしよう…

「あれ?何だろう…そそっかしいから何処かにぶつけたのかも 痛くなかったから気がつかなかった^o^」とごまかすと、じっと私の顔を覗き込み心の中を読み取る様にしばらく見つめた後、そっとその痣にキスを落とす

びっくりして身を竦めると後ろからそっと抱きしめて耳元で呟く
『気をつけて 女の子の大切な体に傷つけちゃ駄目だよ 俺だけを見ていて…』

そしてその腕にそっと抱き寄せられた