栄養価高く、低カロリー「おから」のパワーは半端ない! | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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◆豆乳・豆腐だけではもったいない! 大豆ブームに「おから」
低カロリーで、しかも良質のタンパク質を含む等栄養価の高い豆腐や豆乳は、欧米でもブレーク中。そんな大豆ブームの陰で、少し存在感を出し切れずにいるのが「おから」。ご存知のように、大豆を煮てすりつぶしたものを漉したものが豆乳で、残りかすがおからです。ちなみに、豆乳ににがりなどの凝固成分を加えてかためたものがお豆腐です。

おからも、元はといえば同じ大豆の一部。豆乳には少ない食物繊維が多く、女性の美の健康の頼もしい味方なのです。今回は特に女性の美と健康に役立つ成分について見てみましよう。

◆女性必見! おからの成分
■レシチン:脂肪代謝や脳の活性化に働くレシチンは、大豆に含まれる不飽和脂肪酸で、血管に付着したコレステロールを溶かし血流の流れを良くしたり、固まるのを防ぐ働き(脂肪代謝機能)があります。その働きにより、動脈硬化を予防する効果があります。

またレシチンは、脳の情報伝達に関わる神経細胞の重要な材料となり、物忘れなど脳の老化やボケ予防等に効果があるのです。

■サポニン:老化や生活習慣病予防に働く
大豆サポニンは、いわゆるえぐ味の元となる成分。血管にドロドロと付着した脂肪を掃除し、活性酸素の働きを抑制する、腸を刺激し便通をよくするなどの働きから、生活習慣病や老化防止、さらには発ガン抑制、エイズ発症抑制の効果などにも期待されています。

■イソフラボン:骨粗しょう症、乳がん等に効果
イソフラボンは、サポニンの仲間ですが、食物の中では大豆に最も多く含まれています。この物質が注目されているのは、女生ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするからです。

女性ホルモンの減少によって起こる更年期障害の諸症状に効果が期待されています。また女性ホルモンはカルシウムが溶け出すのを抑制することから、骨粗鬆症の予防効果や乳がんや前立腺がんの予防効果があげられ、ます。その他イソフラボノイドの効果には、高血圧・コレステロールの抑制、循環器疾患のリスク軽減などがあげられています。

大豆イソフラボンは、豆乳で100グラム当たり25~30ミリグラムに対して、おからは15ミリグラムとほぼ半分にすぎませんが、意外にもおからの方が豆乳より多く含んでいる栄養もあるのです。
◆おからは豆乳よりも栄養価が高い!?
大豆から受けたついだ栄養は他にもあります。アミノ酸バランスの優れたタンパク質、カルシウムなどのミネラルなどですが、下記の比較を見れば、人気の豆乳以上に栄養価が高いことがおわかりになると思います。

■大豆と大豆加工品に含まれる栄養価
*五訂食品成分表より
  タンパク質(g) カルシウム(mg) 食物繊維(g) 大豆 35.3 240 17.1 豆腐 6.6 120 0.4 豆乳 3.6 15 0.2 おから 6.1 81 11.5 

特に食物繊維は豊富で、成人の目標摂取量は1日20~25グラムですから、おから200グラム食べればとることができます。おからの繊維はおなかの中で膨らむので腹持ちがよくなりますし、余分な脂肪の吸収も妨げるので、ダイエットにも役立ちます。食物繊維は、整腸作用がありますので、便秘の予防・改善などの働きも期待できます。

おからの消費量が増えれば、環境に貢献できることがあります

◆おからを食べればゴミも減る
国内で算出される「おから」の量は年間70~80万トンになると言われています。一部は食用として消費されますが、水分が多く輸送が困難なために、なんとびっくり!大部分は、有料の産業廃棄物として廃棄・焼却処理されています。

食品リサイクル法なども施行され、ゴミ処理の問題、地球温暖化などの地球環境問題からも、おからの有効活用は重要なテーマです。最近では、おからを飼料・肥料や機能性食品としてリサイクルしようという動きも出ています。

◆おからでお菓子を作ればカロリーダウン!
こんなに健康に役立つおからなんですから、私たちの家庭で、有効に、そしておいしくいただきたいものです。おからをお菓子などを作ると、小麦粉を使う場合に比べてカロリーは20~30%カットできるそうです。

ただし、おからをそのまま使うとぼそぼそしてしまいがち。しっとりさせるにはバターなどの油分やクリームなどを加えるとよいのですが、入れすぎると今度はカロリーが高くなるので、注意してくださいね。

南 恵子