https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171223-00000026-kyt-sctch
新生児は、複雑な泣き方をするほど1歳半で話せる言葉の数が多くなる傾向があることが、京都大教育学研究科の明和政子教授らのグループの研究調査で分かった。泣き声のバリエーションが発達予測の手法となる可能性を示す結果で、国際科学誌に23日発表する。
グループは、満期産児30人、妊娠37週未満で生まれ満期日まで成長した早産児77人の計107人について、泣き声を録音して音響解析し、さらに1歳半時点で言葉などの発達検査を行った。
泣き声と検査結果の関係を調べると、音域が広く複雑な泣き方をする方が単調な場合よりも検査結果が良かった。早産児は特にこの傾向が強かった。
明和教授は「豊かな泣き声を誘発するような環境が大切だと示唆される。早産児については命を救うだけでなく、語りかけなどの発育支援も大切だと考えられる」と話している。