日本人が「糖質制限」すると糖尿病の原因に!? | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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次から次へと、よくわからない欧米発の横文字の健康法が乱立する昨今。とりあえず健康によさそうだと思って取り入れると、実は恐ろしいことになる可能性も……? そんな”健康オタク出羽守”に警鐘を鳴らす!

◆日本人が糖質制限すると糖尿病と肥満の原因に!?

「日本人が糖質制限をすると糖尿病になりうる」と医師の奥田昌子氏は言う。

 農耕民族の日本人は炭水化物がいつでも食べられる環境だったため、ブドウ糖を細胞に取り込ませるインスリン分泌量が少なくて済む体質が形成された。その日本人が炭水化物を摂取しないと膵臓がインスリンの分泌を増やそうと無理するため、膵臓が機能低下し糖尿病になるのだという。また、糖質制限で痩せると感じるのは“錯覚”のせいだとも。

「確かに、ある程度炭水化物を制限すれば血糖値が下がり、カロリー摂取量も減ります。水が抜けて体重も落ちるでしょう。しかし体についた脂肪が減るわけではありません」

 本気で制限し始めると代わりに肉の量を増やすことになるが、化学者の寺尾啓二氏は「日本人は脂肪をエネルギー変換できる形が整っていない。筋肉量が少ない点からも、脂肪燃焼能力に乏しい。だからといって糖質を制限すると今度はエネルギー不足になるんです」と話す。

◆話題のグルテンフリーダイエットも…

 テニス選手のジョコビッチが実践し成績を上げたことで話題になったグルテンフリーダイエットも、同じ文脈で語られる。『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』の著者・Yu Suzuki氏は「確かにグルテンアレルギーの人は人口に1%は存在すると言われていますが、その他大勢にとっては無意味であることが2012年のアメリカの研究で明示されています」。

 それは、グルテンフリーで減量できるデータはなく、グルテンフリー食品は飽和脂肪が高く、逆に太る可能性があるというもの。運動と普通の食生活が一番のようだ。

★糖質とグルテンはダイエットとは無関係だった

【奥田昌子氏】

内科医、健診医、産業医、医学博士。三菱ケミカル豊橋事業所健康支援センター勤務。『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』(講談社ブルーバックス)がヒット中

【寺尾啓二氏】

化学者。シクロデキストリンを用いた機能性食品開発などを行うシクロケム代表取締役社長、神戸大学医学部客員教授。新著に『本当は健康寿命が短い日本人の体質』(宝島社)

【Yu Suzuki氏】

パレオダイエッター。編集者・ライター。NASM(R)公認パーソナルトレーナー。著書『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』(扶桑社刊)がヒット中

(※)日本人とは?

「日本の国土で遺伝子を受け継ぎ、共通の生活習慣を持つ人々」(奥田氏)、「大陸との混血なく島国の中で代々生きてきた、ネイティブ」(寺尾氏)。本特集では両氏の見解を折衷し「日本に生まれ育ち、現在も在住している人」と定義する

― 欧米の健康法は日本人に効かなかった ―