こんにゃくはダイエットだけじゃない。カルシウム補給と美肌効果も! | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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年末年始、うっかり体重を増やしてしまった人も多いのでは? 年の初めにダイエットを誓ったあなたにオススメしたいのが、低カロリー食材の代表「こんにゃく」。ちょっとした工夫で、ワインにも合うお洒落な一皿や、スイーツにも変身! 第1回目の今回は、こんにゃく料理研究家の和田久美(わだ・くみ)さんに、こんにゃくの効能と調理のコツを教えてもらいました。

こんにゃく効果は、ダイエットだけじゃない

——「こんにゃくがダイエットにいい」とはよく言われますが、具体的にどういいのでしょうか?

和田久美さん(以下和田):こんにゃくは種類にもよりますが、100gで7kcal前後と、とにかく低カロリー。ビタミンやミネラルは含みませんが、食物繊維が豊富で腹持ちもよく、便秘予防に役立ちます。意外に知られていないんですが、カルシウムも豊富なんですよ。自己流でダイエットをすると、栄養が偏り、カルシウム不足になりがちですから、こんにゃくを取り入れてほしいですね。

——ダイエット以外にも、いい効果はありますか?

和田:こんにゃくには、植物性セラミドという成分がたくさん含まれています。これは、人間の肌にも存在するのですが、潤いを保つためには書かせないもの。お肌の乾燥、シワ、シミなどを防ぐと言われています。

こんにゃくを美味しくするひと手間

——黒いこんにゃくと白いこんにゃく、違いはありますか?

和田:黒っぽいものは、生芋から作った田舎仕立てのものが多いですね。白いものは、精粉で作っています。また、精粉に海藻などを混ぜた色付きのこんにゃくもあります。どれも、原料はこんにゃく芋。黒っぽいものは、香りも強く、煮物などしっかり味を含ませる料理に向いています。白いものは、比較的香りも控えめで、あっさりとした料理に向いています。

——こんにゃくは、どうしても料理のレパートリーがワンパターンになりがちです。

和田:こんにゃくは見た目も地味ですからね(笑)。独特の臭みが気になるという人もいると思います。形も、板、玉、つき(ところてんのように突いたもの)、糸などさまざま。下ごしらえを覚えたら、料理に合わせて使い分けることができるので、バリエーションはどんどん広がりますよ。

——こんにゃくを料理するときのコツを教えてください。

和田:ポイント1はにおいの取り方です。煮物など、しっかり味を含ませるものなら、そのままさっと洗い流すか、少し塩で揉んでから水で洗い流します。もう少しこんにゃくのにおいを減らしたいときは、下茹でします。完璧ににおいを消したい場合は、塩でしっかり揉んで、これを洗い流してから茹でます。

ポイント2は、料理と形状を合わせること。例えば、煮込みには、玉こんにゃくや板こんにゃくを使うと思いますが、板こんにゃくの場合は、包丁を使わずにスプーンや手でちぎると、粗い断面から味がしみ込みやすくなります。糸こんにゃくは、麺の代わりになります。

——和食以外にも使うことができますか?

和田:もちろんです! こんにゃくのよさは、どんな味にもなじむこと。和・洋・中、どんな料理にも変貌できる万能食材なんですよ。第2回では、ワインにも合うおつまみメニューをご紹介します。そして第3回は、スイーツレシピです。ぜひ作ってみてくださいね。

(山野井春絵)