ヨーグルト食べて内側から紫外線ケア 「光老化」予防に一役 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 4月から5月は紫外線が強くなりだす時期。ピークの7月を迎える前に体の外側だけでなく内側からもケアをしようと専門家たちが呼びかけているが、意外にも身近な食品、ヨーグルトが鍵を握っているようだ。

 14日に都内で行われた発表会で、東京女子医科大学皮膚科学教室の川島眞教授は太陽光が原因でシミやしわができる「光老化」について実例を挙げて説明した。川島教授が紹介した米国の写真に写っている69歳白人男性の顔の右半分は年齢なりだが、左半分はシワがより深く刻まれ目の周りがたるんだようになっていた。

「28年間、左ハンドルで運転し左から日光を浴びたトラック運転手だ。肌の老化は年齢だけが原因ではない」

 紫外線は体内でビタミンDを合成する役割もあるが、生命維持に必要な分を作るには顔や手に1日10分程度浴びれば十分で、それ以上は皮膚の内部を傷つけシミを作るなどのマイナス効果が大きくなってしまうという。

 だがアンケートによると光老化という言葉の認知率は13.8%。男性の70.5%がサンスクリーン(日焼け止め)を使用しないと回答した。女性でも日常的に使用するのが24.4%、日差しが強いときに使用するのが39.1%に留まり、光老化について正しい理解が浸透しておらず、対策も進んでいないのが実情だ。川島教授は「サンスクリーンの使用を呼びかけるとともに入ってくる光による害を体内で減らす方法も探るべきではないか」と別方面のアプローチを訴えた。

 肌の再生医療・エイジングケアを扱っている再生未来クリニック神戸(神戸市中央区)の市橋正光院長は「日焼けで皮膚が赤くなるのは肌からの危険信号だ」と紫外線によるDNA損傷の危険性を指摘した。夏の太陽光を1時間浴びると表皮上層細胞では細胞1個あたり100万のDNAが損傷するなどの害があり、それを修復しようとする働きに異変が起きて皮膚がんに繋がる恐れも出てくるという。また幼少期から大量の紫外線を浴びるとダメージが蓄積され、20歳前後でシミができたり皮膚がんにかかりやすくなったりするリスクが増大する。

 そこで、かねてから効果が期待されていたコラーゲンペプチドとミルクセラミドが入ったヨーグルトを1日に190グラム摂る臨床試験を行ったところ、4週間摂取した人の肌は紫外線を浴びた後の肌の赤みが摂取前より抑制されることが分かった。また色素の沈着も抑えられ紫外線に対する皮膚の抵抗性が強化されることを示唆する結果も得られた。

 コラーゲンペプチドとミルクセラミドが入ったヨーグルトが日焼けを軽減する仕組みはまだ解明されていないが、継続摂取で紫外線のダメージが蓄積するのを抑えられ、長期的には光老化の予防も期待できる。市橋院長は「日常の食事では摂りにくいものでもヨーグルトなら手軽に摂取できる。高齢化社会では体の内側からの対策も求められるだろう」と話した。

 発表会には照り返しが強い浜辺でプレーするビーチバレーボール選手の菅山かおるさんと坂口佳穂さんがゲストとして参加し「子供といっしょにヨーグルトでケアしたい」(菅山さん)、「ヨーグルトで(試合にも)紫外線にも勝つ」(坂口さん)と明るく宣言した。