「デスクでランチ」は危険!“糖質中毒”になる可能性あり | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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「食」といえば、どうしても「痩せる/太る」あるいは「健康にいい/悪い」の方面で考えがちだが、昨今とみに注目されているのが「食」と「脳」の関係。われわれが日頃食べているものは、言うまでもなく脳のエネルギー源でもある。ダメなモノを食べれば、脳のパフォーマンスが下がるのは当然の話なのだ……。

⇒【写真】岩間さんの食事内容

◆「デスクでランチ」を習慣にすると“糖質中毒”に!

★岩間健太郎さん(仮名・41歳・メーカー)

夫婦で共働きなので、昼食は各自で調達するのがルール。夕食は基本的に奥さんが作るが、奥さんの帰りが遅いときは一人で済ませることも多い

<よく食べるモノ>

●ランチ…基本形は職場のデスクでとる、カップ麺+おにぎり(+たまに空揚げ)

●夕食…奥さんの帰りが遅かった日は菓子パンと牛乳のみ

 ハナっから“食事に気を使う気ゼロ”感満載の、岩間さんの食事内容。

「もともと、食べることにそれほど関心はないんです。昼メシも、同僚は近所の定食屋に行ったりしてますけど、僕はデスクでちゃっちゃと済ませるほうがいい。そのほうがすぐに仕事に戻れますから」

 そうはいっても、デスクで食べられる食事のバリエーションなどたかが知れている。ランチはもとより、夕食までこのノリを引きずっているのだからタチが悪い。

「この方、今のままだと“糖質中毒”になりますよ」と警鐘を鳴らすのは、アンチエイジング研究の第一人者の白澤卓二氏。

「小麦に含まれるグルテンには、ヘロインやアヘンに匹敵する中毒性があることがわかってきたため、アメリカでは小麦が危険視されているほど。炭水化物の大量摂取による高血糖が引き金となって起こる“糖化反応”は、脳機能の萎縮を招くと考えられています」

「タンパク質が圧倒的に不足しているのが心配ですね」と言うのは、医師の菅原道仁氏。

「このままでは筋肉が細くなっていくばかり。筋力の低下は認知症の重大なリスク要因です。また、炭水化物中心の食事ではビタミン が十分にとれないのも問題。ビタミンの欠乏は、記憶障害をともなう“ウェルニッケ脳症”の原因として知られており、脳に深刻なダメージを与えかねない」

 軽い気持ちで口にしていた食事の思わぬリスクに肩を落とす岩間さん。まずは同僚に付き合って、定食屋通いしてみては? ただしライスは控えめに!

<ここがダメ!!>

●「菓子パン」に頼るのはよせ!

●「野菜ジュース」は糖質です!

●デスクから離れて外食せよ!

●食べることをもっと楽しめ!

【白澤卓二氏】

’58年、神奈川県生まれ。日本におけるアンチエイジング研究の第一人者。『体が生まれ変わる「ケトン体」食事法』(三笠書房)ほか著書多数

【菅原道仁氏】

菅原脳神経外科クリニック院長。頭痛、めまい、物忘れ、生活習慣病を中心とした診療を行い、病気を未然に防ぐ「予防医療」の研究に取り組む

― これがバカになる食事だ! ―