ツチノコ?古民家床下から謎の骨…鑑定結果は | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 滋賀県近江八幡市の古民家床下から、見慣れない生き物の骨が見つかった。

 ひしゃげた頭に曲がった背骨、うぶ毛が生えたように見える下半身。住民らの間で、「幻の生き物では」と臆測が広がる中、専門家による鑑定の結果は――。

 生き物の骨は、文化財の建物や古民家などの修復・保存会社を営む草津市の木村昭一さん(64)らが先月14日、近江八幡市浅小井町の古民家で白アリ駆除をしていた際に発見。体長は35センチほどで、そっと持ち上げると骨はばらけず、下半身のうぶ毛のような物がパラパラと落ちたという。

 木村さんはこの道30年以上のベテラン。これまでイタチや蛇などの骨を床下でいくつも見てきたが、今回はどれにも似ていない。釣り好きで魚にも詳しいが、該当種が思いつかず、サンショウウオとも違うようだ。

 社内外からはついに、幻とされながら県内各地で目撃や捕獲の話がある生き物「ツチノコ」ではないかとの声が。見つかった生き物の骨は、銅が太いとされるツチノコのイメージとは異なるものの、「東近江市で10年ほど前、似た生き物が跳ぶのを田んぼで見た」(社内の男性)、「丸くなってコロコロと逃げる姿を昔よく見かけたが、あれがそうでは」(甲賀市の女性)と、その存在をうかがわせる近年の目撃証言が寄せられ、県立琵琶湖博物館の高橋啓一・副館長(古脊椎動物学)が現物を確認することになった。

 博物館関係者が見守る中、出た結論は、歯骨や首の骨の特長などから、「ナマズの仲間のようですね」。毛のようなものは、残った皮に繁殖した青カビで、それほど古くない時期に骨になったと考えられるという。

 ただ、一時期空き家だったという古民家の床下から見つかった理由は不明で、高橋副館長も「腹付近の骨がないので、動物が持ってきて一部を食べたのかもしれないが、それならもっとバラバラになるはず」と思案顔。所有者で長浜市に住む林孝子さん(63)は「かつては目の前を流れていた川がよく氾濫していたが、その際にナマズが潜り込んだのでしょうか……」と首をかしげている。(藤井浩)