80連敗…東大野球部「あきらめるな」 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 東京六大学野球で連敗記録を更新中の東京大学野球部を応援し続ける野球ファンがいる。東大OB以外が約7割を占める「東大を優勝させよう会」。会員たちは試合観戦のほか、選手の激励会を開くなどして4年ぶりのリーグ戦勝利を心待ちにしている。

「優勝させよう会」 OB以外が7割


 9月21日、新宿区の神宮球場。東大は、六大学秋季リーグで明治大に0対4で敗れ、連敗記録は80に伸びた。試合後、スタンドに一礼する部員たちに、会員らから「次があるよ」「あきらめるな」と励ましの声が飛んだ。

 同会は1974年、「東大が優勝したら解散する」をスローガンに東大OBやファンらで結成され、会員数は現在約270人。東大OBは約3割に過ぎず、残りは一般の野球ファンだ。主婦やピアノ講師、落語家など様々な職業の人たちで、年齢も20~70歳代と幅広い。試合観戦のほか、会報を出したり、選手の激励会を開いたりもする。

 大阪府和泉市の介護職員田中覚さとるさん(48)も東大OBではないが、7年前から夜行バスで神宮球場に通っている。

 大学卒業後に教師を目指したがかなわず、40歳の頃、テレビでたまたま東大の試合を見てファンになった。「勉強を頑張ってきた子たちががむしゃらにグラウンドを駆け回り、負けても負けても強い相手に立ち向かっていく。一生懸命なプレーを見ていると、『自分も頑張ろう』と思える」と選手の応援を自らの活力にしている。

 スポーツ推薦のない東大と他大学との戦力差は大きい。東京六大学野球連盟によると、東大の最高成績は、終戦翌年の46年春の2位。六大学で優勝経験がないのは東大だけだ。リーグ戦では、2010年秋、早稲田大の斎藤佑樹投手(現日本ハム)を相手に4対2で勝利して以来、長いトンネルを抜け出せずにいる。だが、8月の練習試合で他リーグの大学に勝つなど少しずつ力をつけてきた。9月13日から始まった秋季リーグでは、有井祐人主将(4年)らが本塁打を放っており、課題の打力も上がってきた。浜田一志監督(50)は、「1勝すれば流れが変わる」と前を見据える。

 秋季リーグは11月まで続き、東大はあと6試合残している。10月4、5日に早大、11、12日に立教大、25、26日に法政大とそれぞれ対戦する予定だ。

 同会の4代目会長で、半世紀近く神宮に通い続ける冷泉れいぜい公裕さん(67)(東京都杉並区)は、「会員の多くはひたむきな選手たちの姿に自分を重ね、応援を続けているが、このままでは今の4年生はリーグ戦で一度も勝てないまま引退することになってしまう。何とか勝つ喜びを味わわせてあげたい」と話している。(福益博子)