「小太りこそ最強」説が浮上 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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巷には様々なダイエット情報が溢れている。筆者の周囲でも、30歳を過ぎてからダイエットを始める人が増えた。動機は「健康のため」だという。

だが最近、こうした世の通説を覆す「小太りこそ最強」説が浮上している。著書『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)のなかで過熱するダイエットブームに警鐘を鳴らし、「健康的に太る」ことを提唱しているのは高須クリニック院長で医学博士の高須克弥先生だ。

「太っていると病気にかかりやすく短命、あるいは痩せているほうが健康だという思いこみは覆さねばなりません。厚生労働省の研究班が40歳以上の5万人の健康状態を12年間にわたって調べたところ、『小太り(BMI25以上30未満)』が一番長命で、『普通体重(BMI18.5以上25未満)』が2番目、『肥満(BMI30以上)』が3番目、『痩せている人(BMI18.5未満)』が一番短命だったのです」

「脂肪あってこその健康」と語る高須院長。なんでも「肥満は悪」という風潮は“つくられた”ものなのだとか。

「敗戦後、日本の政策がアメリカの意向に沿って変更されたように、現代日本の医学教育もアメリカの影響を強く受けています。昨今日本でも普及しつつある『メタボリック症候群』の概念も元々はアメリカで提案されたもの。しかし、そもそも日本人とアメリカ人の健康状態には決定的な違いがあり、例えば肥満との関連が指摘される『心筋梗塞』はアメリカ人の死因の第1位を占めていますが、日本では死因のわずか8%にすぎません。日本人がアメリカ流の健康法にならうのは、方向性がズレているように思います」

片や日本人の死亡原因の1位は「がん」、2位は「脳血管障害」、3位は「肺炎」。これらの疾患と闘うには適度な「脂肪」の蓄積が欠かせないという。

「現在、BMIは22が理想といわれていますが、これはあくまで心筋梗塞と関わりの深いコレステロールの値をベースに引き出されています。がんや肺炎との消耗戦を勝ち抜くにもこの値が“理想”とは限りません」

つまり、一番大事なのは日本人にもっとも適した体型を維持すること。高須氏によれば、それは“小太り”であるというのだ。

しかし、健康面はともかく、まだまだモテたい願望が強い若い男からすると女子の視線も気になるところ。女性たちは「小太り男」をどう見ているのか?

●「正直、第一印象で恋愛対象から一度外れるので警戒心は薄れますね。そこで話してみて楽しい人だったらつきあってもいいかなって思うかも」(28歳女性)
●「30歳を過ぎても完璧なスタイルを維持している男性を見ると、『この人ナルシスト?』って引いちゃうかも。逆に、仕事ができるのに体型がちょっとだらしないくらいのスキがあると『かわいいな』って思います」(32歳女性)
●「ケンコバみたいなお洒落な小太りはむしろ大好物」(25歳女性)

と、若干小太りの筆者に気を遣った感はあるものの、概ね温かい反応。近ごろ体が緩んできたという男性諸氏も、そう悲観することはないのかもしれませんよ。
(榎並紀行)
(R25編集部)

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