http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20120129028293a
【コペンハーゲン２８日ＡＦＰ＝時事】デンマーク最高裁は２８日、銀行のミスで口座に振り込まれた大金の一部を身内や他人に分け与えた同国領グリーンランド南部に住む無職の男に対し、金の返済と１００日間の社会奉仕活動を命じた。男は中世イングランドの伝説上の義賊にちなんで「グリーンランドのロビンフッド」とメディアから呼ばれていた。（写真は米ドル札の束）
地元紙によると、２００８年に男の銀行口座に１３３万５３７０クローネ（現在の換算で約１８００万円）が誤って振り込まれた。ミスが判明する前に、男は家族や友人、果ては地元の村のスーパーマーケット前で物乞いをしているホームレスの人々に金を分け与え、計４２万１５００クローネ（同約５７０万円）を使ったという。
男は振り込まれた金について、ドイツの宝くじが当たったのかもしれないと思ったと主張したが、そう信じる根拠がないと最高裁に一蹴された。ただ最高裁は、男は詐欺師ではなく誘惑に負けたのだと指摘した。 〔ＡＦＰ＝時事〕（2012/01/29-22:08）