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車載電装品などを製造するASTI(静岡県浜松市南区)は7日、直径10マイクロ・メートル以下と超極細で、痛みをほとんど感じない注射針「マイクロニードル」を開発したと発表した。
ワクチン投与や、糖尿病のインスリン注射などでの実用化を目指す。
マイクロニードルは、浜松医科大との共同研究で開発した。皮膚の表面から1ミリ未満の浅い層に注射することで、痛覚を刺激せずに投薬できるという。
プラスチックの一種「ポリグリコール酸」を成形した高強度の針で、使用後に廃棄しやすい上、量産も可能なのが特徴。2012年1月から医療品メーカーなどにサンプル出荷を始め、5年後に売上高10億円を目指す。
7日に記者会見した小野塚賢平社長は「国内外で実用化の道を探る。新たな市場を開拓したい」と述べた。
(2011年11月8日 読売新聞)