http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_cul&k=20111008027715a
【ハーグ7日AFP=時事】オランダの鉄道会社NSは7日、トイレ設備のない短距離列車に「排尿バッグ」を導入したことを明らかにした。しかし、列車が立ち往生したときなどの非常時に乗客に配布されるというこのバッグ、特に女性乗客や運転士らには不評のようだ。(写真はパリの鉄道駅のホーム)
NSのスポークスマンは「バッグは乗客が尿意を催したときに運転士か車掌が配布する。乗客は列車後部の無人の運転室を(トイレとして)使うことができる」と述べた。バッグはビニール製で注入口が付いており、中に入っている粉末の薬物が尿をゲル状に固める仕組み。使用後はバッグを車内に残していくか、下車してごみ箱に捨てるかしてもらう。
だが、公共テレビのインタビューを受けた乗客、特に女性は当惑している。ある女性は「だめよ。自分が使うなんて想像できない。男性には容易かもしれないけど、女性には無理ね」ときっぱり。
運転士らも自分たちの職場である運転室がトイレとして使われることに反発。労働組合の男性はANP通信に対し、「最初に聞いたとき、冗談だと思った。人の職場で他人がおしっこするなんてだめさ。不快だよ」と語っている。 〔AFP=時事〕(2011/10/08-17:53)