http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20110721027337a
【北京21日AFP=時事】中国では米アップルの多機能携帯端末「iPad」やスマートフォン「iPhone」が人気で、偽物も出回っているが、ついにアップル直営店「アップル・ストア」の偽店舗まで出現した。あまりにもそっくりなため、店員は自分たちがアップルの従業員だと信じ込んでいるという。(写真は、iPadが欲しいが買えない中国人向けに作られたiPadそっくりの携帯端末)
この偽店舗は米国の女性ブロガーが雲南省の昆明で見つけた。同ブロガーも最初はだまされたが、本物とまったく同じというわけではないことに気付いた。
一見すると看板やコンピューター、店のレイアウトはアップル・ストアそっくり。同ブロガーがネット上に掲載した写真では、店員もアップルのトレードマークである青いTシャツを着て、ネームプレートを首からさげている。
しかしよく見ると、休憩エリアにつながる階段は粗雑な造りで、壁もきれいに塗装されているわけではない。本物の店は正面にアップルのロゴが描かれているが、この店では「アップル・ストア(AppleStore)」と書かれているという。
同ブロガーは店で売っているコンピューターについて「本物か偽物かは分からない。本物に見えるけれど、断言するのは難しい」と指摘。また、この店の近くにさらに二つの偽店舗を見つけ、うち一つには「AppleStoer」と書かれていたとしている。
アップルのサイトによると、中国には北京、上海に各2店舗の計4店舗しかなく、昆明にはない。また同ブロガーによれば、アップル製品を扱っている昆明の小売店の中に、偽店舗の住所と一致するものはないという。 〔AFP=時事〕(2011/07/21-22:37)