テレビや甘い飲物、「小さな悪習」が緩やかな体重増招く=米研究 | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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 [シカゴ 22日 ロイター] テレビを見る、ポテトチップを食べる、昼食に甘い飲物を飲む、夜遅くまで起きているなどの「小さな」悪習慣が、数年単位で徐々に体重を増加させることが分かった。米国での研究が22日発表された。

 食事療法の研究では肥満の人の減量に焦点を当てたものが主流だが、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された米ハーバード大学による今回の研究は、体重の緩やかな増加につながる特定の生活習慣に着目。食生活や生活様式のわずかな修正が体重管理に大きく役立つ可能性があるとしている。

 研究では、健康的な体重を維持するには、食品を選ぶ際にカロリーだけでなくしっかりした「選択眼」を持って選ぶことが重要と指摘。研究を主導した米ハーバード公衆衛生大学院とブリガム・アンド・ウィメンズ病院のダリウシュ・モザファリアン博士は、「(日々の)小さな選択が加算されていく」とし、悪習慣による体重増加への影響は非常に緩やかなことから、これまで科学者や個人がその影響を認識できなかったと述べた。

 ハーバード大の研究チームは、米国の男女計12万0877人について、20年間にわたり生活様式と体重の変化を4年ごとに追ったデータを検証。それによると、調査に参加したすべての人がスタート時には健康で標準体重だったものの、その後各4年間で平均1.59キロ、20年間では平均7.6キロ体重が増加していた。

 このうち4年間での体重増加に寄与した食品は、それぞれ毎日摂取した場合で、ポテトチップ(0.76キロ)、じゃがいも(0.58キロ)、加糖飲料(0.45キロ)、未加工の赤肉(0.43キロ)、加工肉(0.42キロ)だった。

 モザファリアン博士は、肥満を遠ざける方法を理解することが、減量よりも効果的な肥満防止につながる可能性があると指摘。調査で体重を維持または減らした人は加工食品の摂取が少ない傾向にあったとし、果物や野菜、全粒粉食品やナッツ類の摂取を増やすことで結果的に「悪い」食品が差し替えられ、相対的な減量につながるとの見方を示した。

 食品の「良し悪し」を指摘したこの研究結果は、「すべての食物は適度に摂取している限り害はない」とする通説とは相反する内容。研究に参加したハーバード大のフランク・フー氏は「『悪い』食べ物はないとの考え方は虚構で、誤りを暴く必要がある」と述べた。

 また、今回の研究では食生活の変化が体重増に与える影響が最も大きかったが、ほかの生活様式も影響を与えることが分かった。

 4年間での体重増加に寄与した生活習慣として1日にテレビを1時間見る(0.14キロ)が挙がったほか、睡眠時間が6時間未満、または8時間以上だった人は体重が増加する傾向が強かったいう。